監督:ジャスティン・T・リー、 スティーブン・ラリビエー、 デヴィッド・エリオット 脚本:アラン・フェネル、 デヴィッド・グラハム、 デスモンド・サンダース 日本語劇場版構成担当:樋口真嗣 日本語版翻訳:杉田朋子 日本語版演出:伊達康将 声の出演:満島ひかり、井上和彦 大塚芳忠、森川智之 日野 聡、櫻井孝宏、ほか |
第1話「サンダーバード登場」。 スパイとして活動するイギリス貴族の令嬢ペネロープ(声:満島ひかり)は、極秘裏に国際救助隊を立ち上げたジェフ・トレーシー(声:大塚芳忠)の招きで、執事のパーカー(声:井上和彦)とともに秘密基地を訪れ、ハイテクを駆使した最新の救助メカを見せられる。 第2話「雪男の恐怖」 第3話「大豪邸、襲撃」 |
1960年代、「サンダーバード」放送時につくられたらしい映像なしの音声ドラマ3話のレコードというものがあって、熱狂的なイギリスのファンたちがクラウド・ファンディングで資金を集めて、それらを当時の制作手法で映像化したという作品。ということは、たぶんオリジナルはTVドラマなのだろう。イギリスでは生誕50周年となる2015年に製作されたんだとか。それを3話をまとめて、前説やつなぎとなるブリッジなどを樋口真嗣監督が作って日本語劇場版として公開したと。詳しくは公式サイトに。なんでも同時にネット公開&ブルーレイ版の販売もありとか。鑑賞者限定のプラモデルは1/22に予定数に達したため販売を終了したそう。すごいなあ。 とにかく懐かしかった。高齢者には、子供のころ夢中になったTV ドラマがそのまま帰ってきた感じで、よかったのではないだろうか。ボクはなぜか涙が出そうになった。再び、当時のままの感じで見ることができて感動。とくに日本語の歌詞がついたテーマソングが流れたときはジーンと来た。あやうく一緒に歌ってしまうところ。 ただ、やはり今の大人の目から見ると、かなりメカとか登場人物=人形の動きなんかは、やっぱりチャチで不自然なところが多い。当時としては、目玉が動き、唇が動くだけでも相当進んでいた(スーパー・マリオネットのゆえん)が、3D-CGの自然で滑らかな動きになれた目には、だいぶ厳しい。老人には懐かしいヒーローでも、若い人にはチャチで怪しげに映るかも。ストーリーも、実に大ざっぱというか、強引で、そうはならないだろという展開だが、30分ものとしてはこうならざるをえないのかと。とにかく当時作られたエピソードが、高画質で発見されたような雰囲気。とはいえ、感覚としては新撮分より、当時の映像の流用が多いような印象。それも残念かな。 銃は、ガイドを装ったフッドがベレッタM1934を使用。人形に合わせてなかなかリアルに作られていた気がする。 公開2日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前にネットで確保。当日は15分前くらいに開場。観客層は予想通り高齢者メイン。若い人は数人。女性は最初1割くらいだったが、後に2割くらいに。最終的には157席の9割くらいが埋まった。老人パワー恐るべし。映画好き多いし。 スクリーンはビスタで開いており、CM・予告から、半暗になって上下マスクの映画泥棒、映倫があり、予告が続いて「あとに1本ある」というメッセージで本編の説明へ。 入場者プレゼントでポストカードのセットをもらった。それにしても、「ネビュラ75」はいらなかったかなあ。 |