2026年2月1日(日)「HELP/復讐島」

SEND HELP・2026・米・1時間53分

日本語字幕:丸ゴシック体下、中沢志乃/シネスコ・サイズ(IMDbでは2.39(3D版は1.85)、Arri Alexa 35、IPhone 16 Pro Max)/ドルビー(IMDbではドルビーATMOS、IMAX 6-Track、12-Track Digital Sound)
(米R指定、日PG12指定)(日本語吹替版、ATMOS上映もあり)

公式サイト
https://www.20thcenturystudios.jp/movies/fukushu-jima
(全国の上映劇場案内、リンクもあり)

74点

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 かなりショッキング。サバイバル・ドラマなんだけど、だいぶホラー寄りで、ちょっとヒッチ・タッチで、しかも気持ち悪い。予告編の印象とはだいぶ違った。パワハラ上司は、予告ほどのパワハラではなく(ヒドイはヒドイが)、女子社員も次はエグゼクティブかというポジションで、仕事はできるらしいものの思った以上にキモイ感じ。要するに単純な強者VS弱者ではない。そこがミソかも。社長より、社長に取り入ろうとする中間管理職?の男たちがヒドイ。

 メインの出演者は若社長とその部下の2人で、最初は部下の視点から見ていたのが、サバイバルが始まると、若社長の視点でも見るようになって、一体どっちの立場でと、わからなくなって混乱する。そのため、映画が終わって、これはハッピー・エンド?となる。スッキリはしない。その辺がどうか。

 まあ、とにかく主演のレイチェル・マクアダムスがすごい。イケていない感じ、地味なのに実は頑固で主張が強いような感じが、実に見事。とてもハリウッド俳優とは思えないようなマイナス・オーラ。「きみに読む物語」(The Notebook・2004・米)のときの観客全てを虜にした時のオーラと真逆。確かに近年は良い作品に恵まれていないというか、パッとしない感じだったけど‥‥ とにかく、うまい。

 当然、もう1人の出演者であるパワハラ若社長、ディラン・オブライエンも素晴らしい。迫真の演技。そうでないとほぼ2人切りなので釣り合わない。タガメのような昆虫を食べるシーンがあって、CGだと思うが、まるで本当に食べているような感じが……。そういえば「メイズ・ランナー」(The Maze Runner・2014・米/英)でもサバイバルしていたっけ。「アメリカン・アサシン」(American Assassin・2017・米/香ほか)も良かったと思うけれど、最近は作品に恵まれなかったかなあ。本作は改めて見直してもらえる良いきっかけになったのでは。

 監督はサム・ライミ。「スパイダーマン」(Spider-Man・2002・米)シリーズ以降、ほとんど監督をせずプロデューサー業に移行してしまった感じだったのが、久しぶりの監督作品と。「死霊のはらわた」(The Evil Dead・1981・米)でブレイクしただけあって、やっぱりホラーのイメージが強い。本作もただのドラマでは終わらないわけだ。ちょっとスティーヴン・キング原作のホラー「ミザリー」(Misery・1990・米)が入っているかなあ。

 そんなサム・ライミ作品に必ず登場する、盟友とも言うべきブルース・キャンベルは、今回はパワハラ若社長の亡くなった父親役で写真で登場。ボクは全く気が付かなかったが、IMDbで解説されていた。

 ヒッチ・タッチというか、ヒッチコック・ムービーの要素として、崖や毒は「断崖」(Suspicion・1941・米)とか、画面が赤くなったシーンもあった気がして(?)赤は「マーニー」(Marnie・1964・米)とか、インコは「鳥」(The Birds・1963・米)とか、洞窟の蜘蛛の巣をカメラが通り抜けるのは「サイコ」(Psycho・1960・米)とか、足の骨折は「裏窓」(Rear Window・1954・米)とか‥‥考えすぎかなあ。ヒロインは金髪じゃないけど。まさか監督がどこかに出ていたりして‥‥。

 銃は、レミントン870らしいポンプ・ショットガンが登場。

 公開3日目の初回、日比谷の劇場は23〜24分前に開場。観客層は中高年で、上映時間が迫るに従ってオヤジが増えていった感じ。男女比は半々くらい。女性が主人公で、女性が大いに気になる題材だからだろう。ただ、この気持ち悪い系のホラー感は合っているのかどうか。最終的には249席に7.5割くらいの入り。8席×2列のP席も10席ほど埋まった。なかなか好調なスタートではないだろうか。ここから延びるかどうか。

 10分ほど前からシネマ・チャンネル。終わって半暗になりCM。非常口案内でランプが消えて、ちびゴジラの本予告。最後のマナー、忘れ物注意で暗くなって、映写機のマスクが左右に広がってフルになり足元注意、迫力の映画泥棒、映倫と続いて、20世紀フォックスの古い感じのロゴから始まる本編へ。

 それにしても、鶏の唐揚げはクサイ! 劇場での販売はやめて欲しいなあ。ビールとよく合うんだろうけど。えっ? 売っていない? 持ち込みか?


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