|
相当強烈な血まみれスプラッター映画。小難しいことは言わず、単純明快! 手が飛び、足が飛び、首が飛び、体が真っ二つになり、頭が炸裂するが、一応ひねられたストーリーはあって、あえて言えば悪魔崇拝と姉妹愛の映画。死ぬのは(不死なので後で復活する)人ではない邪悪な存在なので、あまり罪悪感というか後ろめたさを感じずに、殺戮ショーを楽しむ?ことができたし、笑えるシーンもちゃんと笑えた。そして、グロだけでなく意外とエロ。 やることが徹底しているので、なかなかの見応え。お金もしっかり掛けられていて、血まみれでリアルを超えたスーパー・リアルな残虐シーンは実に見事。目玉だけが歩く!? とにかく主人公である姉はタフ。2〜3回刺されているのに、ものもとせず血を流しながら戦う。そして、その味付けが何ともマカロニ・ウェスタン風。細かいカットをサクサク繋いだり、ズームしたり、スローにしたり‥‥ヒッチコック的なドリーしながらズームするドリー・ズームとか、「メン・イン・ブラック」(Men in Black・1997・米)的な、頭がぶっ飛んだあと小さな頭が生えてくるギャグとか、監督はなかなかの映画オタクなのかなと。雰囲気としては「アビゲイル」(Abigail・2024・アイルランド/加/米)に似ている気がした。 監督・脚本はロシア出身のキリル・ソコロフという人。公式サイトに情報はなく、調べてみると劇場長編第1作の「とっととくたばれ」(Papa, sdokhni・2018・露)はコメディ・テイストのアクションだった模様。その次の「Otorvi i vybros(未)」(2021・露)も、公開された国は少ないようだが、アクション・コメディ。ロシア以外はあちこちの映画祭で上映されたようで、そこで評価されて本作につながったのかもしれない。 出演者は結構豪華で、主人公の最強メイドを演じたザジー・ビーツは、「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」(Joker: Folie a` Deux・2024・米)や「ブレット・トレイン」(Bullet Train・2022・米/日)に出ていた人で、結構アクション派のよう。マンションの管理人はパトリシア・アークエット。美人俳優のロザンナ・アークエットの妹で、強く印象に残っているのはクリスチャン・スレイターと共演したクライム・アクション「トゥルー・ロマンス」(True Romance・1993・米/仏)。そのあとはTVドラマの「ミディアム 霊能者アリソン・デュボア」(Medium・2005-2011・米)シリーズあたり。本作では全く雰囲気の違う、魔女的な、意地悪ばあさん的なキャラでビックリ。同意人物とは思えないほど。住人の金髪美女はヘザー・グレアム。「オースティン・パワーズ:デラックス」(Austin Powers: The Spy Who Shagged Me・1999・米)でヒロインを演じていた人。ちょっと気の弱そうな住人は「ハリー・ポッターと賢者の石」(Harry Potter and the Sorcerer's Stone・2001・英/米)シリーズで第1作からずっと意地悪な金髪のドラコ・マルフォイを演じていたトム・フェルトン。そしてIMDbで初めて知ったのだが、豚の頭の声を担当していたのは、ジェームズ・レマー。悪役か多い人で、「ジャンゴ 繋がれざる者」(Django Unchained・2012・米)などにも出ていた。 銃は、冒頭、主人公が父を撃つのが、たぶんチャーター・アームズの.357マグナム・パグではないかと。マンションへ持ち込む武器は水平二連のソウド・オフ・ショットガン。メインで使う刃物は、ジッポー・ライターに笠を被ったサムライらしいイラストがあるところから、本来なら日本刀のイメージなのだろうが、実際には蛮刀(マチェーテ)のようなものか使われているのは残念。 公開3日目の初回、六本木の劇場は15分前にオープンし、9分ほど前に開場。入るとすでにシネマ・チャンネルを上映中。うーん。観客は中高年のオヤジが5〜6人、若い女性が1人、中年くらいの女性が2人、若い男性が1人といったところ。247席に10人いたかどうか。10席×2列のP席は0。少ないなあ。予告の投入が少なかったのでは。 シネマ・チャンネルのあと半暗になり、CM。非常口案内からランプが消えて、ちびゴジラの本予告。ラストにちいかわのマナーから、忘れ物注意。暗くなって、映写機の左右マスクのまま、足元注意、四角の枠付き映画泥棒、映倫と続いて、TOWA/東宝のロゴから始まる本編へ。 |