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くろがねゆうのシネマ日記

くろがね ゆうが、試写会などではなく実際に一般劇場で料金を支払って見た映画から、ほぼ週一回、金曜日に話題作を選んでお届けします。
内容はもちろん、劇場の混み具合、観客層、音響、座席などの設備、劇場スタッフの応対まで、独自の視点でレビューします。
でも評価の基準はひどく大雑把でいいかげんだったりしますが…。


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【最新号サンプル】
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くろがね ゆうの「シネマ日記」           Vol.568

──「テルマエ・ロマエ」    70点

発行日:2012年5月4日

kurogane@ruby.dti.ne.jp           創刊2000年3月1日
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このメールマガジンは、くろがね ゆうが、試写会などではなく実際に一般劇場で料金を支払って見た映画から、ほぼ週一回、金曜日頃に話題作を選んで独断と偏見でズバッと評価してお届けするものです。

抄録となっていますので、全文はウェブ・サイトでお読みください。
(未完成のものもありますが……)
http://www.purple.dti.ne.jp/kurogane/

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     評価の基準
      〜59点:超マイナー好き向き
     60〜69点:ビデオで充分かも
     70〜73点:劇場で見た方がいい
     74点〜 :結構おススメ
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──4月28日(土)「テルマエ・ロマエ」

http://www.purple.dti.ne.jp/kurogane/2012mov/04_28m.html

2012・フジテレビ/東宝/電通/エンターブレイン・1時間48分
日本語字幕:ゴシック体下/シネスコ・サイズ/ドルビー・デジタル

東京地区:●がおすすめ
TOHOシネマズシャンテの1〜3のいずれか(銀座)、シネクイント(渋谷)●新宿ピカデリーの1〜10のいずれか、新宿バルト9の1〜9のいずれか、シネマサンシャイン池袋の1〜6のいずれか、TOHOシネマズ六本木ヒルズの1〜7のいずれか、品川プリンスシネマの0〜10のいずれか、ユナイテッド・シネマ豊洲の1〜12のいずれか、ワーナー・マイカル・シネマズ板橋の1〜12のいずれか、ユナイテッド・シネマとしまえんの1〜9のいずれか、ほか

公式サイト
http://www.thermae-romae.jp/index.html
(音に注意。全国の劇場リストもあり)

全国の劇場案内は、CINEMA NOWまたはeiga.comへ
http://eee.eplus.co.jp/ss/cinema/index.asp
http://www.eiga.com/index.shtml

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【あらすじ】
西暦128年、古代ローマの浴場設計技師のルシウス(阿部 寛)は、新人の設計技師に押され人気が下がっていた。そして、浴場内でレスリングをしたり、売り子がいたりして、ちっともくつろげない現状を憂いていた。そんなある日、ルシウスは浴槽の底にあった穴から吸い込まれ、現代日本の銭湯にタイム・トラベルしてしまう。そこで、のれん、ペンキ絵、鏡、手おけ、フルーツ牛乳などを見て衝撃を受け、ローマへ戻った彼はそれを再現し、大好評を得る。

【レビュー】
 うーむ……。たぶん、原作を知っている若い人にはウケるのではないだろうか。実際、隣に座っていた若い女性2人はかなり笑っていた。しかし、劇場全体では、笑っているのは一部のみ。それも、ぼちぼちといったところ。これはちょっと辛い。

 印象としては、TV世代の映画という感じ。映画としての文法より、TVの文法を優先したのではないかという気がする。右上に〈BILINGUAL〉と出たりするのだから。

 漫画では成立するし面白いが、それを実写にしても面白いとは限らない。成立しないことさえある。たとえアニメになって成立しても、実写で成立しないものもある。本作はアニメ化もされた大ヒット漫画が原作だが、それをほとんど知らないボクのような観客には、成立しなかった。アリ、ナシなら「ナシ」。

 CGを使ったビジュアル効果もたくさん使われているが、良いのはローマの町並みの再現だろう。ローマの浴場にも使っているかもしれない。それらは本当に素晴らしい。反面、浴槽の穴を抜けてタイム・トラベルするシーンはチープ。狙いかもしれないが、マンガチック。しかも実際の水の中で撮影しておらず、スローモーションと風を使ったドライ・フォー・ウェット撮影もバレバレ。

 ローマ人たちは普通に日本語で話しているが、もちろんアフレコで、それが役者の口の動きと合っていない。TVはともかく、映画は大きく映し出されるのでそれが目立ってしまう。日本にやって来ると、日本人は日本語だが、日本人にしか見えない役者がいきなりラテン語を話して字幕が付く。いくら濃い顔の役者を集めたとは言え、外国人に交じれば日本人にしか見えないのだから、この辺もピンと来ない。それに、最初の日本の銭湯に登場する老人を中心とした登場人物たちの演技が、いかんともしがたい。学芸会じゃないんだから……。唯一ローマ人っぽく見えたのは、ルシウスの友人のマルクスを演じた勝矢くらい。

 舞台挨拶がなかったので、公開初日の初回、30分前くらいに着いてエントランスでコーヒーを飲んでからロビーに上がり、トイレに行って待っていると15分前くらいに開場。観客層はTV系らしく20代くらいから中高年まで幅広かったものの、中高が多かったのは意外。下は小学校高学年くらいの女子。男女比は3.5対6.5くらいで女性が多く、最終的には607席に6割くらいの入り。やっぱりTV系はお客が入るんだ。しかも、最近の興行成績ベスト10を見ると、ほとんど邦画という状態。そういう時代か。

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「くろがね ゆうのカレイドスコープ」
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(C)2012 Kurogane Yuu              禁無断転載
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