経験を基にした私的な解説です。
人によっては違う意見もあるでしょう。

エンジンオイルは・・・
2サイクル様はどれも似た様なもんです(混合給油の場合)。
何年かレース活動をしてきてオイルもいろいろなものを試してきたわけですが、2サイクルエンジンに関してはスクーター向けなどの一部怪しげなオイル以外はどれもにたようなものでした。2サイクルオイルは使い捨てというのが効いているようです。最終的にはSUZUKIのCCIS(1リットル400円)に落ち着きました。焼いてしまうときは大抵きわどいセットが原因でオイルではありません。そもそも1リットル400円のオイルも4000円のオイルも値段に10倍の差はあっても性能差は1割〜2割増し程度だと思います。実際混合にして薄めて使うわけですし、ほとんど気分の問題になってきます。実際に乗り比べしてオイルの違いを100%見分けれる人はいないでしょう。強いていうなら、長期間同じ銘柄のオイルを使い続けてクランクのすり減りなどに多少差?がでると言った感じです。町乗りでは差などないに等しいです。少なくとも安いオイルを使ってタイムが落ちたことは一度もありませんし、レースタイムで走り続けても平気です。ちなみに分離給油だと、どのオイルを使ってもほぼ確実に腰上は損傷を受けます。2サイクル(小排気量)は基本的に混合でいきましょう。しっかり混ぜればまず焼き付きません。ミックスタンクに靴ベラをつっこんで1分ほどやさしく混ぜてあげましょう。

4サイクルはちょっとこだわる。
4サイクルはオイルを再利用します。その為劣化が重大な問題になってきます。たとえ100%化学合成の物を使っても劣化は避けれません。ですので、比較的こまめに変えた方がよいでしょう。特に湿式クラッチの場合はオイルの汚れ方が半端ではないので2000kmごと位には変えた方がよいです。オイルの質は使い回すことを考慮して100%化学合成を選びましょう。安い化学合成オイルでも規格を満足していればそれで大丈夫です。お金がなければホンダ純正などの安いオイルでも大丈夫です。とにかく長期間使わないことです。私は季節に合わせて純正オイルを年4回変えます(劣化対策というよりも、粘度調整ですが・・・)。

オイルの劣化を防げ!。
4サイクルエンジンはオイルを使い回すので、使ったオイルは必ずクランクケースなどに戻ってきます。このサイクルだけでも劣化が進むわけですが、これはさほど問題になりません。劣化の大きな原因は圧縮行程に入ったときにピストンリングから漏れてくるガスです。漏れたガスはオイルに混ざります。混ざるとオイルの粘度が下がり油圧も下がります。見方を変えるとオイル粘度が下がるわけですから、エンジンとしては調子よく回るようになります。その代わりエンジン寿命が短くなります。オイルに混ざったガスを抜くにはブローバイホースを使います。オイルがあついときはガスが蒸発するので、大気に放出することができます。ブローバイホースをつけたら転んだときにホースからオイルがドボドボとこぼれないようにオイルキャッチタンクもつけましょう。

オイル添加剤は入れるな!
オイル添加剤の多くはとても粘土の低いオイルでできています。それはなぜでしょう?。実はブローバイガスがオイルに混ざったときと同様、粘度の低いオイルを混ぜてオイル抵抗を減らすのが目的だからです。オイル粘度が下がればエンジンはとても軽く回ります。入れた瞬間から効果が出るので、「おお、さすが6000円」とか思ってしまうわけです。ちなみにマイクロロンなどは中にツブツブが入っているらしいので、エンジンを壊す可能性が極めて高いです(てかフィルターが詰まるっしょ!!)。オイル添加剤を入れるお金があったらピュアな100%化学合成オイルを入れましょう。とにかくよけいな物が混ざっていない方がよいです。ちなみに昔エコノパワーに参加したときはオイルに灯油を混ぜました^^;。ま、エンジン切ってる時間が長いので壊れはしませんでしたが。・・・なんとなく爆発しそうで怖かった!。