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  林千恵子メゾソプラノ・リサイタル
『アペルギス&グロボカール』
Hayashi Chieko Mezzosoprano Recital
Georges Aperghis & Vinko Globokar

公演日時:2011年 7月 27日(水)19時開演(開場18:30)
会場:門仲天井ホール(江東区門前仲町)

出演:林千恵子(メゾソプラノ)


企画協力:足立智美
主催・制作:ナヤ・コレクティブ

演奏曲目(いずれも無伴奏声楽ソロ作品)

ジョルジュ・アペルギス作曲
 『Recitations レシタシオン』全曲(1978年)

ヴィンコ・グロボカール作曲
 『Jenseits der Sicherheit』(977/1981年)
 『Second Thoughts』(1995年)

●全席自由:予約2500円、当日2800円(税込)

 

 ジョルジュ・アペルギスとヴィンコ・グロボカールはヨーロッパの現代音楽の系譜の中で、前衛精神を失わず、1970年代以降の保守化の波に呑み込まれることなく、容赦ない音楽を作り続ける数少ない存在です。
 アペルギスの場合はフランスにおける「テアトル・ミュジカル」運動の中心人物として、音楽の視覚性、演劇性に焦点をあて、またグロボカールは即興の導入や演奏技法の極端な拡充に特徴がありますが、両者共に、音楽の演奏を強度に満ちた身体のパフォーマンスと捉え、他のジャンルとのコラボレーション、エレクトロニクスとの連携に積極的な点など、多くの共通点が認められます。
 このコンサートでは、音楽の最も始源的な形式ともいえる声楽のソロのための作品がとりあげられます。アペルギスの『レシタシオン』は一連の作品集で、声の表出力、言葉の使用と、システマティックな作曲技法の異様ともいえる緊張関係の間にパフォーマンスは繰り広げられます。グロボカールの2作品もまた、声の表出力と言葉の緊張関係、さまざまな特殊な発声、身振りを混ぜ合わせた、一個の演劇といえる作品です。
 当然のことながら、これらの作品はとてつもなく幅広い経験と技術とエネルギーを演奏家に要求します。その意味でフランスで歌手として長く活動し、アペルギスのもとで学び、近年はパフォーマーとしてダンス・カンパニーに参加するなど、型破りな活動を展開する林千恵子はうってつけといえるでしょう。

足立智美

 

 

 

林 千恵子  メゾ・ソプラノ
桐朋学園大学音楽学部演奏学科声楽専攻卒業。
1984年よりフランス留学。1986年フランス音楽コンクール(パリ)オペラ部門第2位、並びに特別賞受賞。1993年フランス歌曲国際コンクール(パリ)でフォーレ大賞受賞。
現在はパリを本拠地とし、フランス、ドイツ、ベルギー、スイス、ポルトガル等のヨーロッパ各地で歌曲、オラトリオ、声楽アンサンブル等の演奏会で活躍する他、コンテンポラリー・ダンスや演劇作品とのコラボレーションにも積極的に取り組んでいる。1999年にアルメニア・フィルと共演した模様は、FM東京「ザ・シンフォニーホール・ヨーロッパ」にて放送された。メシアン、アペルギス、フェラーリなど現代音楽のスペシャリストとしての活躍はめざましく、特にアペルギス本人の賞賛を得た「レシタシオン」全曲演奏(2003年日本初演)で話題を呼ぶ。
ダンスなど舞台作品にも数多く参加、2009年にはボヴェ(フランス)郊外のポワソン劇場にて、現代ダンスカンパニー「K-DENZA」と共に「Impasse」を制作、出演。
日本では、1992年より各地で現代音楽を中心としたリサイタルを開催。また東京でフランス歌曲セミナーを開催したり、日本文化をフランスに紹介するフェスティバル「SAMURAI JAPON2005」に参加するなど日仏の文化交流にも積極的に関わっている。2006年第二回「ルーマニア国際音楽コンクール」声楽部門本選の審査員を務める。
CDにメシアン「歌曲集『ハラウィ』」(2002年Altusレーベル)など。


Leilei Tian作曲「Paradoxe Celeste」、2008年2月ブロワ(フランス)
 
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発売開始:4月25日(月)10:00〜
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