「辺境」という言葉から何を思い浮かべるでしょうか? 
地図にも記されていない場所、それとも国境線?
「辺境」と対比される言葉に「中央」があります。
中央には、経済や人々が集まり、世界はその中央を中心として回っているかのように感じます。
しかし中央の渦中にいると、そこがどのような状態かを感じることは難しいでしょう。
この企画では、周辺だからこそみえるものを提示したいと考えています。

さらに「辺境」とは、境界地帯ということを意味します。
この社会には、さまざまな境界があります。
国、文化、言葉、宗教、思想、性・・・。
表現によって、その境界を広げたり、浮き立たせることによって、
いまこの世界が、どのような社会かを感じることができるのではないかと考えました。

今回この「いかだ辺境劇場」では5団体が作品を上演します。
辺境的視点をもった作品を、RAFT(=いかだ)という東京の隅の小さな空間から発信し、
観客の方々といっしょに、世界を多面的に感じることができればと思っています。
ご来場心よりお待ちしております。
9月9日(金)〜 11日(日)
9月30日(金)〜10月2日(日)
10月14日(金)〜16日(日)
10月28日(金)〜 30日(日)
11月12日(土)・13日(日)

立本雄一郎
『わたしの     
  あいするひと』


豊永純子
座談会
『私は鬼を見た』


小嶋一郎+黒田真史
+弓井茉那
『250km圏内』

chon-muop
『あたらしい草』



bug-depayse
『ささやき』



■公演日時
9月9日(金) 19:30
 
10日(土) 15:00 / 19:30
 11日(日) 14:00 / 18:00

人間が目の前に立っている、
ということがいい。
人間がいない空間、
人間がいた空間、それもいい。
人間でないものがある、
人間でないと僕が認識するもの。
そういうのもいい。
でも人生は笑ってるのがいい。

俳優の個から
紡がれる物語


■構成・演出 
 立本雄一郎
■出演 
 市川瑠璃子 
 平井光子 
 立本雄一郎
■ドラマトゥルク 
 伊原草太


◎立本雄一郎
1982年生まれ。15歳より演劇をはじめる。現在29歳。静岡県生まれ。実家は海のそばにある。父は6年前に死去、母は健在、弟が一人。俳優として作品をつくりたいと考え、今年4月に作、演出、出演の一人芝居「僕の振動」を公演。今回が二作目。見たことないものが見たい。


上演予定時間 60分

■公演日時
9月30日(金) 19:30
10月1日(土) 15:00 / 19:30
   2日(日) 13:00 / 17:00

日本の「鬼」について研究し、昨年大変興味深い論考を発表したベッソン氏がフランスから緊急来日!「鬼を見た」と名乗り出た日本人との対談が実現した。鬼は、本当に存在するのか?(途中、ダンスユニット青鬼どん黄鬼どんによるパフォーマンスをはさみます)

鬼は何かの暗喩?
それとも鬼は鬼そのもの?


■企画
 豊永純子
■出演
 鬼の研究者 マーク・ベッソン
 鬼を見た人 尾浜義男
        かんだ♡みのり


企画者豊永による「鬼」についてのブログ(「鬼」の豆知識・耳寄りな情報、ベッソン氏から届いたコメントなど、ほぼ毎日更新)
http://ameblo.jp/onisyimpo/
鬼の目撃情報・質問・お問合せはこちらへ onisyimpo@gmail.com

◎豊永純子
1988年生まれ。東京藝術大学大学院,美術研究科,先端芸術表現専攻,修士1年在籍。


上演予定時間 70分

■公演日時
10月14日(金) 20:00
   15日(土) 14:00 / 20:00
   16日(日) 14:00

今まで経験したことのない出来事に遭遇した時に、どう対処したら良いのか分からなくなることがある。それどころかその出来事をどう認識すればいいのかさえ分からなくなる場合もある。そのような出来事に遭遇した時、対処の仕方は大きく分けて三つある。一つは、時間が解決してくれるのを待つ方法。二つ目は、考え抜くなり行動を起こすなりして、自らがもがくことで解決の糸口を見つける方法。三つ目は、自分では解決できないので、他人に助けを求める方法。大概の人にとってそうした出来事へ対処できるまでの時間はとても苦しいし、出来事が起きることで気がつくこともある。そんな出来事に遭遇した人の話。

大事故によって問われる
「なぜここに住むのか」


■演出
 小嶋一郎
■共同創作・出演
 黒田真史
 弓井茉那


◎小嶋一郎+黒田真史+弓井茉那
いかに舞台に立つか、いかに発話するかを軸に、コミュニケーションの理想形を描く舞台作家の小嶋一郎。身体を通した表現にこだわり、余計なものを削ぎおとした人間の美しさを追及する女優の黒田真史。『日本国憲法』で京都芸術センター舞台芸術賞2009を受賞した2人が、自らの演技に明確な論理性を持ち、シャープな表現を導きだす女優の弓井茉那を迎え、フェスティバル/トーキョー公募プログラム『自殺対策基本法』以来1年ぶりの新作を発表します。
Kojima Ichiro website


上演予定時間 60分

■公演日時
10月28日(金) 20:00
   29日(土) 16:30 / 20:00
   30日(日) 13:00 / 16:30

女の人がひとり。窓のない場所。ちいさい場所。世界は彼女の目に入る範囲がすべてだけれど、彼女がひとつ何かを「発見」するたびに、ひとつ世界はあたらしくなっていく。手ぬぐいのようなもの。パン。待ち合わせ。死体。ちいさい「ツ」。果物を侵す細菌。母親らしいこと。かくれんぼしよう。物語のかけら。

どこでもない場所、
だけど確かに
ここにある光景


■台本・演出
 櫻井拓見
■出演
 渋谷橙
 たけうちみずゑ
 菊地千里(ワワフラミンゴ)
 関根麻郎


◎chon-muop
団体名は、とある国に棲息するという「いい匂いがする動物」から貰いました。劇場の客席配置を大胆に組み変えたり、ブログと連動させた劇作品を作ったり、公演会場の建物を揺らしたりするなど、すこし妙な仕掛けを取り入れながら、作品そのものはいたってのんびりした雰囲気。同時代性を帯びたアクチュアルな作品を意識しつつも、観客の個別性に訴えかけていくすこし妙な世界観は、「絵本のよう」「詩的」「ソフト社会派」「すこし妙」などと言われます。メンバー三人、共に住んでいます。
chon-muop website


上演予定時間 60分

■公演日時
11月12日(土) 15:00 / 19:00
   13日(日) 14:00 / 18:00

情報がノイズになり頭に押し寄せる。処理不全。ことばは、打ち崩されながら瓦礫の平野と化す。沈黙だけが鳴り響く地平にたち、せめてささやくことにする。今までもこれからもありつづける世界に終止符をうつために告白する。

言葉、音響、映像、
そして沈黙による
パフォーマンス


■作・演出
 宗方勝
■出演
 野澤健
 野本翔平 他
 音響・映像作家参加予定


◎bug-depayse
2001年発足し、演出・美術の宗方を中心とした活動を行っている。現在メンバーは3名。パフォーマンスアート・演劇・ダンス・映像・音響・美術をミクスチャーした作品を発表している。空間性や身体性から現代社会・世界の様々な事象や問題へアプローチをし続けている。他に舞台系イベント、ナンゾザランヤシリーズを企画している。
bug-depayse website


上演予定時間 75分

 

★いかだ辺境劇場vol.2 参加団体募集!!(2012年3月〜4月予定)→詳細

 



料金(各演目) 予約=2,300円  当日=2,500円 学生=1,500円(要学生証)  障害者=1,000円(要障害者手帳)

■ご予約・お問合わせ先
メール MAIL  電 話 03-3365-0307(らふと)

■予約に関して
※受付開始、開場は開演の30分前です。
※メールでご予約の際は、件名を「チケット予約」とし、本文に「お名前・観劇日時・枚数・ご連絡先」をご明記の上お申し込みください。
※2日たってもRAFTからメールの返信が無い場合は、予約が完了していませんのでお手数ですが再度メールをお送りください。
※前売り予約の受付は公演日の前日23時までにお願いいたします。
※全席自由席です。開演時間過ぎての入場の場合、お席に御案内できな場合もあります。余裕をもってお越し下さい。


■会場  RAFT(東京都中野区中野1-4-4 1階)

 

東中野駅から約1.0km
中野坂上駅から約0.8km

◎JR線・大江戸線 「東中野駅」下車西口・徒歩13分
◎丸の内線・大江戸線 「中野坂上駅」下車A2出口・徒歩10分
◎JR線「中野駅」からバスの場合 南口下車、京王バス(2番のり場)渋谷駅行き(渋64)
 「中野一丁目」にて下車(バス乗車時間約5分)徒歩スグ
◎JR線「新宿駅」からバスの場合 西口出口、京王バスターミナル(15番のり場)野方行き
 「中野一丁目」にて下車(バス乗車時間約15分)道路渡った正面


■企画・主催
 NPO法人 らふと 〒164-0001東京都中野区中野1-4-4 TEL/FAX03-3365-0307 mail MAIL  web http://www.purple.dti.ne.jp/raft/