「辺境」という言葉から何を思い浮かべるでしょうか? 地図にも記されていない場所、それとも国境線?
「辺境」と対比される言葉に「中央」があります。
中央には、経済や人々が集まり、世界はその中央を中心として回っているかのように感じます。
しかし中央の渦中にいると、そこがどのような状態かを感じることは難しいでしょう。
この企画では、周辺だからこそみえるものを提示したいと考えています。

さらに「辺境」とは、境界地帯ということを意味します。
この社会には、さまざまな境界があります。国、文化、言葉、宗教、思想、性・・・。
表現によって、その境界を広げたり、浮き立たせることによって、
いまこの世界が、どのような社会かを感じることができるのではないかと考えました。

今回この「いかだ辺境劇場」では3団体が作品を上演します。
辺境的視点をもった作品を、RAFT(=いかだ)という東京の隅の小さな空間から発信し、
世界を多面的に感じることができればと思っています。ご来場心よりお待ちしております。

劇団
恋におちたシェイクスピア

象のいる部屋

劇団 820製作所

せーの
(あれから世界は篇)

オックスフォードパイレーツ

山高帽の
深すぎるかぶり方


■公演日時
7月20日(金) 19:30
  21日(土) 14:00/19:00
  22日(日)13:00 / 17:00

※全ての回定員に達しましたの予約は締め切りいたしました。ありがとうございます。当日券に関しては若干数ご用意します。あとはキャンセル待ちとなります。
(7/17記)

群盲は象に触れても、
その正体を言い当てる事ができない。
人々は部屋の中に象がいても、
それについて語ろうとはしない。
象の足と呼ばれる塊は致死量の
放射線を放つと言う。
作品は日常生活における様々な
インスピレーションの連なりで構成されている。
それを俯瞰した時、“象”の輪郭が見えてくると
私は信じている。
福岡発東京行きの飛行機が日本近海で墜落する。
とある無人島に漂着したわずかな生存者たち。
救助隊は一向に現れない。
島のどこかからは誰もいないはずなのに
49年前から救難信号が発信されていた。
日本のどこかであるはずなのに、
どうして誰も助けに来ないのか?
無人島を舞台にしたサスペンス。


■作・演出
 長内那由多

■出演
 菅野洋輔
 鍋島久美子
 飯田慎治
 ツダヒロ
 金子香里
 柘植裕士

■照明
 島田雄峰


◎劇団恋におちたシェイクスピア

2001年に劇作家・演出家・俳優の長内那由多によって旗揚げ。“物語る”ことをテーマに年1~2本ペースで作品を発表し続ける。それ以外に演劇的メソッドは持ち合わせていない。手掛けるジャンルは多岐 に渡り、その手法も時にはコンテンポラリーダンスやヴァイオリン即興演奏など様々である。2011年には劇団10周年記念公演を実施。また同年「ウェディング」が劇作家協会戯曲賞でロングリスト入りを果たす。
ブログ→http://blog.goo.ne.jp/nayuta-gp01fb
こりっち舞台芸術!劇団専用ページ→

■公演日時
8月3日(金) 20:00
  4日(土) 14:00/19:00
  5日(日)13:00 / 17:00

「あたしたちはいつか死体を探しにいった。
 あたしたちはいつかバリケードの陰に
 身を横たえて息をひそめた。
 あたしたちはいつか白日の下の正確な
 機銃掃射に絶望した。
 あたしたちはいつか舞台に上がって
 意味をしらない歌をうたった。
 あたしたちはいつか好きな人に
 好きだと言った。」

 自分がもう終わってしまったんじゃないかと
 思うことがあります。
 でもそういうときはきっと、
 ただ眠っているだけなのです。
 ひどくくたびれて、
 いまは横になる必要があって。
 未来にいる自分はいつだって、
 いまここに向かって、じっと目を凝らしている。
 深い眠りの日々をなつかしく眺めている
 視線がある。
 わたしの、あなたの「いつか」に
 届きますように。


■作・演出
 波田野淳紘

■出演
 佐々木覚
 加藤好昭
 印田彩希子
 宮脇由佳
 洞口加奈
 and more?


◎劇団820製作所

2004年旗揚げ。「はにわせいさくしょ」と読む。
観る者のイメージを鮮烈に広げていく詩的な台詞と、マイム的表現を基盤にした想像力ゆたかな身体表現が特徴。キャッチフレーズは「本当はそこにあるおとぎ話」。
ホームページ→http://820-haniwa.com/

■公演日時
8月24日(金) 19:30
  25日(土) 15:00/19:30
  26日(日)14:00 / 18:00

腹立つとそっぽ向きます。
嬉しくてもそっぽ向きます。
お酒を飲むとよくしゃべります。
逆のときもあります。
つい荷物が多くなります。
手ぶらのときもあります。
失敗しても笑います。
家に帰ってから、反省します。
よく忘れます。忘れたことも忘れます。
でもちょっとは覚えてます。
自分の考えを話すのは得意ではありませんが、
他人の意見に茶々をいれるのは得意です。
かえたいと思うこと、
かえたくないと思うこと、
同じくらいあります。
今のところ安心なので、夜行に乗ります。
暑中見舞いを送ります。
返信の必要はありません。
またお会いできる日を楽しみにしてます。


■演出
 小川拓哉
 原田優理子

■出演
 大間剛志
 土谷朋子
 野村沙月
 畑 雅之

■楽曲提供 
 大島 亮


◎オックスフォードパイレーツ

2011 年6月、畑雅之、土谷朋子、小川拓哉を中心に野村沙月、原田優理子、大間剛志を合わせ
た役者6名によるプロデュースユニットとして結成。それぞれが他劇団、ユニットに所属、主宰
する中、各々の実験的な活動の場としてスタートする。2012 年2月、「知性」「逞しさ」「エロス」をテーマに、高円寺明石スタジオにて第1回公演「半島にて」を上演。
ホームページ→http://ameblo.jp/o-pirates

●料金(小さい会場です。お早めのご予約をお薦めします)
 一般前売予約 ¥2,300 学生 ¥2,000 当日 ¥2,500

●ご予約・お問合わせ
 NPO法人らふと
 tel→03-3365-0307
 mail→yoyaku@raftweb.info

・メールでご予約の際は、件名にそれぞれの「作品名」を明記し、本文に「お名前/観覧日時/枚数/ご連絡先」を明記の上お申し込みください。
・2日たってもメールの返信が無い場合は、ご予約が完了していませんのでお手数ですが再度メール、もしくはお電話にてご連絡ください。
・全席自由席です。開演時間を過ぎてご入場の場合、ご予約されていても、お席にご案内できない場合があります。余裕をもってお越しください。

会場 RAFT 中野区中野1-4-4 1階

※会場が駅から若干遠いので、あらかじめ場所をご確認の上お越しください。
※駐車場、駐輪場はございません。

□JR 「東中野駅」下車・徒歩13分(1km)
□「中野坂上駅」下車A2出口徒歩10分(0.8km)
□「中野駅」からバス
 南口下車、京王バス(2番のり場)渋谷駅行き(渋64)
 「中野一丁目」にて下車。
□「新宿駅」からバス
 西口出口、京王バスターミナル(15番のり場)野方行き「中野一丁目」正面スグ

◎主催:NPO法人らふと 
 web http://www.purple.dti.ne.jp/raft/
 blog http://raftspace.exblog.jp/
 twitter http://twitter.com/raft_info
 facebook http://www.facebook.com/pages/RAFTらふと/298113043544028
 中野区中野1-4-4 -1階
 tel / 03-3365-0307  mail contact@raftweb.info