秋・キノコ狩り

秋のブナ林
ブナ林にて Nov.2003


ブナ林

出発!!秋の森へ!

 秋の笹ヶ峰、乙見峠へキノコ狩りに行きました。白っぽい幹のブナが林立していて清々しい森でした。このブナ林に辿り着くまでには、崖や岩を攀じ登ったり、沢を渡ったりとなかなか大変な行程だったのですが。

 まず、キノコを見つける方法の一つとしては、下ではなく上を見ます。大きな木が折れた痕跡を見つけるのです。そして、見つけたらその折れた枝や幹が落ちていそうなあたりへ向かい周囲を探すのです。落ちてからすぐの枝や幹にはキノコの菌がまだついていないので、落ちてからしばらく立っているような古い枝や幹、倒木があればラッキー。
その木をひっくり返したりしてくまなく調べると、キノコがついているというわけです。あとは、沢沿いの腐りかけの倒木も宝場。キノコの菌は、いろいろな種類がありますが、主に湿っていて、腐りかけの木を好んで繁殖するのです。


 ただ気を付けなければならないのが、沢沿いを歩くとき。ただでさえ岩の上は苔むしていたりで滑りやすく危険です。更に、秋はクマが冬に向けて貯食する時期。人が美味しいキノコをせっせと探している時に、クマも生きるために必死で美味しいキノコや木の実を探しています。見通しのきかない森でキノコ狩りに夢中で周りが見えなくなってくると、クマも人もお互いの存在に気がつかずに、うっかり人はクマの領域に入っていってしまうのです。そのときはち合わせしてしまったら・・・。
クマは驚いて逃げるかもしれませんが、驚きのあまり襲ってくるかもしれません。最近、山でのクマ遭遇事故が多いですが、そのほとんどが、山菜やキノコを採りに山に入った時にはち合わせしておきたものです。クマは本来臆病な生き物です。
いたずらに恐れる必要はありません。お互いの生活距離を適度に守っていればむやみに襲ってくる事はないのです。山に入るときは、そのような事も常に頭のどこかにおいておきたいものです。




キノコ発見! 大量です!

キノコ発見!!

 最初は、倒木を見つけてもなかなかキノコが見つからなかったのですが、ほっつき歩くこと数時間。ふと何げなく視線を落とした先の倒木にナメコがぎっしり!一同、狂喜のあまり大笑いしてしまいました。
栽培用のナメコとは違い、大きなナメコにびっくり。自然にあるナメコというのはこういうものだったのか、と初めて知りました。一回、キノコを見つけると、もうすっかり目はキノコ目になります。「あ、こっちにも」「そっちにも!」と今まで見つからなかったのが嘘のように見つかりました。しかも、一緒に行った人みんなの動きがきびきびし始め、獲物を探す動物のようになっていました。





豪華!キノコづくしディナー

キノコづくしディナー お化けナメコ
収穫したキノコ お化けナメコ
乾杯! 収穫したキノコを鍋に投入
乾杯! キノコ鍋に


 山を案内して頂いた方がやっている宿、ロッジグランピアで自分たちでとってきたキノコを調理して頂きました。収穫したキノコは、カタハ、ナメコ、キクラゲ、クリタケ、ブナハリです。

 それらをホイルに包んで鮭と一緒に焼いたり、網の上でしょう油を付けて焼いたり、鍋に入れたり、三杯酢で食べたり。いろいろな料理法で秋の味覚、キノコを味わいました。キノコは水分が多く、焼くと小さく縮んでしまいますがぬめりもしっかりあり食べごたえがあります。

自分で森の中でとってきたものを頂く、こんな贅沢なことはないと思います。
キノコでおなかいっぱいにしてしまいました。



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