へたれギター弾きの作り方



第0楽章   過去の栄光


2004年11月にギターを買いました. このへんの話は 今月の通販生活 を見ていただくとして, 買った後のすったもんだを書いてみようと思います.

私がギターを初めて手にしたのは小学生の時でした. クソ生意気なガキだった私は,テレビで見たグループサウンズ(古!)に憧れ, ギター弾けたらかっこいいよな〜と,親戚のおにーちゃんに頼んでお古のギターをもらいました.
しかし,このにーちゃんがいいかげんなやつで, どうせ小学生のオモチャなんだからどうでもいいと思ったのか, もらったフォークギターはスチール弦がさびつき, チューニングも狂っていたんです.
マヌケな小学生はおかしいチューニングのまま弾いていたので, 指遣いもめちゃくちゃ,もちろんコードも弾けませんでした.

さすがに途中で「これはおかしい」と気づき,まともな人に教えてもらおうと思ったんですが, ド田舎に住んでいたので「駅前ギター教室」なんていうものもなく, たとえあったとしても家が貧乏だったので月謝が払えるわけもなく, 結局NHK教育テレビの「ギターをひこう」という講座で勉強することにしました.
そのころ講師をされていたのは阿部保夫氏や荘村清志氏でしたが, 今でも荘村氏のギターを聞くと当時を思い出します.

ここまで読んで賢明な皆さんはお気づきのことと思いますが, 私が最初憧れたのはエレキギター,親戚のにーちゃんにもらったのはフォークギター, テレビで勉強したのはクラシックギターと,明らかに違う方向に突き進んでいました. まあ基本的な指遣いなどは同じですから, クラシックの勉強でもまるっきり意味がないというわけではないんですが, 最初から「へたれ」への道を歩んでいたんですね.

その後お小遣いを貯めて一番安いクラシックギターを買い(たぶん1万円ぐらいだったと思います), テレビ講座のテキストを一生懸命勉強した甲斐があって, 中学生になった頃にはソル(スペインの作曲家)の「月光」なんかが弾けるくらいに上達しました. (MIDIファイルの「月光」は ここ で聞けます)

小学生の時にオルガン教室に通っていたので,楽譜はけっこう読めたし, コードも基本的なものはだいたい弾けるようになりました. 簡単な曲なら採譜(曲を耳で聞いて楽譜にする)してコードをつけて, ちょっとしたアレンジをしたりコーラスをつけたりなんてやってたし, 高校の文化祭ではついにステージに立ってしまいました.
ステージで歌ったのは「昭和枯れすすき」,やっぱり道まちがってるぞ...



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