パソコン始末記  第3章

主従関係は絶対です



パソコンに同じ機能を持つ内蔵機器を2つ以上付けるとき,それぞれの関係を正しく設定しないと動きません. 私の場合,HDD(ハードディスクドライブ)を2台,光学ドライブ(DVDやCDのドライブ)を2台取り付けるので, それぞれのドライブの一方を「マスター(ご主人様)」,もう一方を「スレーブ(奴隷)」に設定します. HDDや光学ドライブの後ろ側に「ジャンパーピン」という小さい金属の棒が10本ぐらい出ている場所があって, そのピンに金属のキャップのようなものをはめ込むのですが, キャップをどの位置にはめ込むかでマスターやスレーブの設定ができます.


黒い円の中が
「ジャンパーピン」です.


...という知識はあったのですが,問題は,「どこにキャップをはめればいいか」なんです. HDDの場合,元々付いていた方がマスターになっているはずなので, 後から付ける方(古いパソコンから取り外したもの)をスレーブに設定すればいいのですが, ドライブの裏側を見ても設定位置が書いてないし,このドライブはパソコンごと買ったものなので, HDDだけのマニュアルというものは最初からなく,結局HDDメーカーのホームページで調べることにしました.

実はその前にドライブ2台をねじで取り付けてしまっていたので, 後から付けた方の電源ケーブルをはずして動作しないようにし,インターネットに接続しました.
ホームページで設定の仕方がわかったのでその通りにキャップをはめ込み,HDDの設定は無事終了しました.

で,光学ドライブの方もちゃんと調べてから設定すればよかったんですが, 面倒なので「たぶんこっちがスレーブだろう」と適当にキャップをはめ込み,取り付けて動かしてみたら...
そうです,ご想像の通り,見事にまちがっていてドライブが正しく認識されず,2台付けたはずなのに, パソコン上では「光学ドライブは何も付いてないよ」という状態になってしまいました.
実は,古いパソコンについていたドライブは,元々スレーブの設定になっていたので (古い方ではCD−R/RWとDVD−ROMの2台のドライブを使っていました), ジャンパーピンはいじらずにそのまま取り付ければよかったんですが, よけいなことをしたために,2台ともマスターの設定になってしまっていたんです.

パソコンのサイドカバーを開けたり閉めたり,ドライブのねじを締めたりゆるめたり, さんざんいじったあげくに何とかHDDと光学ドライブ2台の設定が終了しました. いやー,苦労しましたが,これでもうパソコンの中をいじることはないでしょう... と思ったんですが...



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