併願推薦他校受験可能な推薦入試を利用しておさえの学校の合格の確保をするための受験パターンの説明 私立高校が第一志望の効果的な受験パターンの詳細 W出願

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<「併願推薦」と受験パターンについて(私立第一志望 W出願)>


Q.20
併願推薦と他校受験可能な推薦入試を利用してどのように受験パターンを組めば良いかを詳しく教えてください。(私立第一志望 W出願)
A.20
B W出願をする                                                   

 W出願とは同じ日程の2つの学校に願書を提出すること。その日までの受験校の合否によってどちらを受けるか考える余地を残すときに使われる高等受験パターンテクニックの1つ

 埼玉入試、他校受験可能な推薦入試、併願推薦のどれを使っても「おさえ校」が確保できない場合には、W出願をすると効果的な受験パターンが組める場合があります。

 まずは次の具体例をご覧下さい。

(高校受験パターンの具体例)
試験日 2月10日 2月11日 2月12日 2月13日 都立
高校名 中大附属 早大学院 日大二 明大中野 慶應義塾 小金井北
合格発表日 2月11日 2月15日 2月12日 2月13日 2月17日
志望順位

 この受験パターンでは、「埼玉入試」「他校受験可能な推薦入試」「併願推薦」などの「おさえ校」がありません。ですから2月11日にW出願しています。2月10日の試験の手ごたえが良ければ2月11日は「早大学院」をチャレンジして、手ごたえが良くなければ2月11日は「日大二」にランクを下げて受験すると良いでしょう。なおこの受験パターンは「おさえ校」の合格が確保できていないので2月12日もレベルを少し落として「明大中野」あたりを受験するようにして下さい。ここで2月12日を「明大明治」や「青山学院」などにしない方が得策です。

 もし万が一、どの学校にも合格できなければ最後は、
都立高校の願書を1回取り下げて(平成19年は2月14日が都立高校の願書取り下げ日)
                           ↓
レベルを大幅に下げて都立高校の願書を再提出(平成19年は2月15日が願書再提出日)
する必要があります。

 1つ注意点ですが最初から、「私立がダメだったら最後は都立高校でおさえを作る」という受験パターンを組まないようにして下さい!!というのも、不合格しかない状態で都立高校を受験するとなると、本来だったら普通に受験すれば合格できる学校も精神的にショックな状態で受験すると集中できなくて不合格になってしまうというケースがよくあるからです。あくまでも私立高校の中で「おさえ校」を作るように受験パターンを組むことが大切になります。
 
 なお「おさえ校」があったとしてもW出願を上手く利用すると効果的な受験パターンを組むことができます。まずは次の具体例をご覧下さい。
(高校受験パターンの具体例)
試験日 1月23日 2月10日 2月11日 2月12日 都立高校
高校名 拓殖大学第一 中大杉並 日大二 青山学院 明大中野 武蔵
合格発表日 1月24日 2月11日 2月12日 2月14日 2月13日
志望順位

 この受験パターンでは2月12日にW出願しています。(「青山学院」と「明治大学附属中野」)

 志望順位をご覧下さい。おさえ校の1月23日の「拓殖大学第一」よりも2月12日の「青山学院」や「明大中野」の方が志望順位が上になっています。

 このように1月22日や1月23日の「他校受験可能な推薦入試の学校」よりも志望順位が上の学校が2月11日や2月12日にある場合にはW出願をしておいてその日までの試験の合否結果を見て、当日どちらの学校を受験するかの選択肢を残しておく方法が効果的になります。

 当日までに合否結果が分かれば、合格ならば「レベルが高い学校」もしくは「志望順位の高い学校」を受験し、もし不合格ならば「レベルを下げた学校」の方を受験すると良いでしょう。また当日までに合否結果が分からない場合には、そこまでの試験の「手ごたえ」「感触」「自己採点をした結果」などをもとに当日、どちらの学校を受験するかを決めるという方法もあります。上記の具体例で言えば、2月12日の朝の時点で
        合否        手ごたえ   2月12日
「中大杉並」 ○  「日大二」   ○   →「青山学院」
「中大杉並」 ○  「日大二」   ×   →「青山学院」
「中大杉並」 ×  「日大二」   ○   →「青山学院」
「中大杉並」 ×  「日大二」   ×   →「明大中野」

というような判断になると思います。

 なお経験年数が浅い塾の先生は間違って2月10日の受験校の「W出願」を勧めたりする場合がありますが、1月に行われる「他校受験可能な推薦入試」を受ければ2月10日の受験校の願書出願の前に1月の合否が分かっているので2月10日の2つの学校に願書を提出する必要はありません。無駄な受験料を使わないように注意して下さい。

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