2001年1月14日(日)「アート・オブ・ウォー」

THE ART OF WAR・2000・米・1時間58分

日本語字幕翻訳:栗原とみ子/シネスコ・サイズ(マスク)/ドルビーデジタル


ニール・ショー(ウェズリー・スナイプス)は、国連事務総長(ドナルド・サザーランド)の部下エレノア・フックス(アン・アーチャー)が密かに組織した国際保安エキスパート・チームの一員。国連の船で発見されたコンテナの中から多数のベトナム難民の死体が発見された事件を追う内、目の前で中国の国連大使が狙撃されてしまう。

78点

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 「アート・オブ・ウォー」なんてタイトルじゃ思いっきりのB級だと思って期待しないで見に行ったら、これが近来まれに見る面白いドンパチ・ムービー。画作り、ストーリー展開の緩急の妙、キャストの豪華さ、粋なユーモア、そして現代国際政治の世界はこうなんだろうなという説得力と恐ろしさ、スリルとサスペンス、スピード感……うーん、久しぶりにドンパチを楽しんだ。映画だなあ。

 実は「アート・オブ・ウォー」とは、英語でいうところの孫子の兵法のことなのだそうだ。映画の中でこれが語られる。その第13篇、間諜(スパイ)の使い方を述べたものだという。いわく「死間なる者は誑事を外に為し、吾が間をしてこれを知って敵に伝えしむるなり」というもの。言ってみれば、敵を欺くにはまず味方からというようなことか。500円のプログラムによれば、死間とは最終的には敵中で殺される運命になるとあった。ダブル・スパイのようなものか。

 そして、この映画は、現代の国際社会はこの「アート・オブ・ウォー」によって動いているのだという。



【ただいま執筆中。少々お待ちください】



 この映画を上映している東京の劇場は、どこもボクの気に入らないところばかり。746の座席があっても縦長でスクリーンの小さい銀座、325席の新宿にしても、どちらも前の席の人の頭が邪魔になってよくスクリーンが見えないので有名な、いまどき珍しい古い設備のままの劇場。2〜3席前に人が座ってもスクリーンが見にくくなるのだからあきれる。こんな劇場にお金を払うのも悔しいのだが、ここしかやっていないのだからしようがない……。

 公開2日目の初回、45分前についたら誰もいない。本当に新宿のこの劇場は人気がない。今はスタジアム形式の座席でカップ・ホルダー付きが当たり前になろうとしている。それをこんな座席で、このスクリーンの見え方で、同じ料金を取るんだから人が来るわけがないぞ。うーん、腹が立つ。上映中に「途中入場禁止」と書かれたドアから平気で入ってくるヤツも多いし、類友か?

 30分前になってようやく7人。20分前に開場した時点で12人ほど。やっぱり白髪が目立って、老若比は3:1。最終的に35人くらいになったが、女性はオバサンと若い女性が半々の3〜4人。さすがにこんな劇場なので指定席はない(あったら怒るって)。


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