2001年2月3日(土)「ペイ・フォワード 可能の王国」

PAY IT FORWARD・2000・米・2時間3分

日本語字幕翻訳:松浦美奈/ビスタ・サイズ/dts・ドルビーデジタル・SDDS


トレバー(ハーレイ・ジョエル・オスメント)はラスベガス近くのミドル・スクールに通う、母(ヘレン・ハント)と二人暮らしの11歳の少年。いつもどおり金属探知器のゲートをくぐって学校に行くと、新しい社会科の先生がやってきていた。その先生はシモネット先生(ケビン・スペイシー)といい、「世界を変える方法を考えてみよう」という課題を出した。トレバーは「1人が3人に良いことをしてあげる。その3人はそれぞれまた3人に良いことをしてあげる。こうしてどんどん広がっていけば、世界がよくなる」という方法を考えつくが……。

78点

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 かーっ、来た。久しぶりに両目から熱いものが……。爽やかな感動。意外なエンディング。アカデミー賞を受賞したケビン・スペイシーとヘレン・ハントに、ノミネートのハーレイ・ジョエル・オスメント。これだけ芸達者が集まれば、人を感動させないでは置かない。才能が集まりすぎると、逆に空回りするということもありがちだが、ここまでキチッとまとめ上げたのは監督、ミミ・レダーの手腕だろう。

 ミミ・レダーは、映画監督の父を持つ2世監督で、もともとはTV回の人。人気シリーズ「ER」などを手がけていたという。おそらくそれでジョージ・クルーニーと意気投合したのではないだろうか。いきなりジョージ・クルーニーとニコール・キッドマン主演の「ピースメーカー(The Peacemaker・1997・米)」という大作を手がけることになった。アメリカではあまり評価は高くなかったようだが、ボクはむしろ「ディープ・インパクト(Deep Impact・1997・米)」のほうがオール・スターが裏目に出て散漫でつまらなかったと思うんだけど。




【ただいま執筆中。少々お待ちください】



 公開初日の初回、寒そうだったのでちょっと遅めに45分前に劇場に着いたら、2つある入口の片方にすでに20人ほどの人。やっぱりTVCMが効いているのか。だいたいは20代前半と思しき若い人が中心。小学生くらいの子供もいる。意外にオジさん少ない。オバさんは、こういう映画は見逃さないようで、しっかりと陣取っていた。

 かわいい子供が出て、感動のヒューマン・ドラマというとそこにはオバさんが。それはいいんだけど、オバさんはやたら大きな声でしゃべるからかなわない。それも、「あら、肩からバッグがうまくはずれない」とか「混んでるわね。どこに並べばいいのかしら」とか、わざわざ口に出さなくてもいいようなことを大声でしゃべる。いちいち思いついたことを口にするなっちゅうの。

 初回は9席×7列+6席(今回は多めの設定)の指定席も全席自由。35分くらい前に開場した時点では1,154席の2割ほどしか埋まらなかったが、最終的には5.5割ほどの埋まり具合。なかなかいいスタートのようだ。

 女性のみに初日プレゼントがあったようで、たぶん化粧品か何か。冒頭にドルビー・デジタルの「洞窟」デモあり。


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