2001年2月3日(土)「狗神〈イヌガミ〉」

2000・狗神製作委員会・1時間45分

ビスタ・サイズ/ドルビーデジタル


四国の山深い小さな村に新任の教師、奴田原晃(渡部篤朗)が赴任してきた。しかし、バイクで学校に向かう途中ガス欠で、歩いて山道に入って迷い、和紙をすいている坊之宮美希(天海祐希)に出会う。41歳にしては白髪も多く老けた印象の美希だったが、その日を境に白髪が減りしわも消え、どんどん若返っていくのだった。

70点

1つ前へ一覧へ次へ
 板東眞砂子の同名小説を映画化。「死国(1999)」に続く2作目の映画化だ。ボクは4本ほど板東眞砂子の小説を読んだが、どれも似たような内容でもう読む気がしなくなった。悩める女主人公と、ダメな(逃げたり、優柔不断な)男という構図。本作も同じ。

 不必要なヌード・シーンも多々あり、狙っているんだろうなというのがミエミエ。ただ。原作にはかなり忠実で、よく複雑な因縁話をこんなにコンパクトにまとめたものだと思う。しかも話が破綻していない。勢いや雰囲気で乗り切ろうとしているところはどこにも感じられなかった。

 このへんが原田監督兼脚本のすごいところ。さすがは「金融腐蝕列島(1995)」と「KAMIKAZE TAXI(1994)」の監督。小さなエピソードの積み重ねは、自家薬籠中のものだろう。


【ただいま執筆中。少々お待ちください】



 前回が終わってもほとんど出ていく人がなかった。さすがは2本立て。なんか昔懐かしい気がする……。やや人が増えて8〜8.5割ほどになっただろうか。一番混む時間帯だが、この劇場は指定席の設定がないので嬉しい。音響などはいまいちだが……。


1つ前へ一覧へ次へ