2001年2月4日(日)「スーパーノヴァ」

SUPERNOVA・2000・米・1時間31分

日本語字幕翻訳:木原たけし/シネスコ・サイズ(マスク)/dts


宇宙空間を航行中の緊急救難船“ナイチンゲール229”がかすかな救助要請の信号を受信した。しかし発信地がはるか彼方であったため、乗組員は他の艦に任せた方が良いと主張するが、艦長はジャンプ(ワープ)しても救助に向かうことを宣言する。そしてたどりついたそこは、まもなく死を迎えようとしていた巨大惑星で、あまりにも強い引力でナイチンゲールは航行不能となってしまう。

71点

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 なかなかのハードなSF。「ザ・ウォッチャー」から続いてのジェームズ・スペイダー主演作品。彼がんばっているなあ。ただ、どうもどこかで見たようなエピソードの寄せ集めという印象が強いのだが……。

 調べてみてその原因が分かった。なんと、クレジットでは監督はトーマス・リーという人がやっていることになっているが、実はこの人は架空の人物で、いわゆるアラン・スミシーさん。実際には男性的な映画作りで定評のあるあのウォルター・ヒル。おそらく仕上がりに満足できなかったのだろう。だが、プロデューサーたちはアラン・スミシー映画にだけはしたくなかった。そこで窮余の策として架空の人命をでっち上げたのではないのだろうか。

 話はこれで終わらない。IMDbによるとほかに2人の監督の名前が挙げられている。1人はフランシス・フォード・コッポラ。やっぱり彼も男っぽい映画を作る人だが、よく監督作品を見てみるとホラーがちらほらあるわけで、接点はここだったのか。つまりこのSFのひとつの要素はホラー。だから始まりもほとんど「エイリアン(Alien・1979・英)」そのまま。そしてその「エイリアン」のプロデューサーの1人がウォルター・ヒルで、クレジットはされていないが脚本にも関わっているのだ。

 もう1人がジャック・ショルダー。最近劇場監督作品がほとんどないものの、ずっとTV界の方で活躍していたらしい。代表的な作品と言えば、もちろんあの傑作B級SF「ヒドゥン(The Hidden・1989・米)」を初めとして、「エルム街の悪夢2(A Nightmare on Elm Street Part 2 : Freddy's Revenge・1985・米)」、「レネゲイズ(Renegades・1989・米)」(この作品でルー・ダイヤモンド・フィリップスとつながる)といった作品がある。彼もクレジットされていない。

 そんなわけだから、この作品は散漫なものになってしまったのだろう。監督が3人もいたのでは……。

 そのせいかどうか、キャストは豪華。副長を演じるのが二枚目のジェームズ・スペイダー、主任医師にアンジェラ・バセット


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 公開2日目の4回目、40分前に着いたら誰も待っていない。15分くらい前になったら人が来だして、せまいロビーが埋まりだした。会場と同時に20人くらいの人が。ほとんどは20代中頃の男性。オヤジと女性はそれぞれ2〜3人。まあ、そういう映画でしょ。ほとんど宣伝もしていないし。していたら、もう少し女性が来たんじゃないのかなあ。二枚目のジェームズ・スペイダー主演だし、SFだけどホラーだし。ルー・ダイヤモンド・フィリップスも出ているし。

 最終的に始まってから入ってきた人もいて、144席に30人ほどの入り。こんなもんかな。


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