2001年3月18日(日)「小さな目撃者」

DO NOT DISTURB・1999・オランダ/米・1時間38分

日本語字幕翻訳:松浦美奈/シネスコ・サイズ/(マスク)ドルビーデジタル


リッチモンド博士(ウィリアム・ハート)は、商談のためオランダのアムステルダムを訪れることになり、妻のキャスリン(ジェニファー・ティリー)と一人娘のメリッサ(フランチェスカ。ブラウン)を連れて観光気分半分で旅立った。メリッサは事故のせいで声が出なくなっていたが、想像力が豊かで飛行機が火事になったなどと平気で言う子。ホテルに入ってから、トイレに行って迷子になった彼女は、図らずも殺人事件を目撃してしまう。そして殺人者に命を狙われることになる。

76点

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 よくある売れ線だけの要素を集めたB級ムービーかもしれないという心配などどこへやら。さすがにウィリアム・ハートが出ているだけあって、おそらくB級だとは思うが面白い。緩急がよくきいていて、急ではジェットコースター・ムービーだが、緩ではちゃんとドラマを見せてくれる。そしてそれが単なるドラマではなくて、はらはらどきどきのサスペンスになっている。

 実際にはただ逃げるだけの話なのに、これが見応えがある。もちろん彼女が口が利けないというハンデがあることがこのサスペンスを盛り上げているのだが、それと同時に、プロの殺し屋に追われても決して諦めず、大人の裏をかき、逃げる逃げる。つまり、上手く演出すれば、言葉で説明しなくても、行動でいろんなことが表現できるということだ。これぞアクション映画の神髄。ときとして、言葉より行動の方が饒舌で、人の心に強く訴える。だからアクション映画が面白いのだ。この映画はそれを証明している。

 しかし、それにしても、こんなにアムステルダムを危険な町として描いてクレームが付かないのか。まあ制作国がオランダとアメリカだから、いいといえばいいんだろうけど。この映画を見た多くの人はアムステルダムへ行くのがいやになるんじゃないかなあ。




【ただいま執筆中。少々お待ちください】




 公開2週目の初回、40分前にたった2人。30分前になってようやく4人で、初老2人を含むオヤジのみ。25分前になって20代とおぼしき男性が2人。20分前に開場したときは女性0で、どうにか15人という人気のなさ。なんで? 面白いのに。

 新宿のジョイシネマは改装していい劇場になったものの、ドリンク類の持ち込みが禁止されている。スタバ派のボクとしては、会場まで待っている間に飲み干すしかないわけで、少々カッタルイが……。


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