2001年3月30日(金)「富江 re-birth」

2001・朝日ソノラマ/大映/東映ビデオ・1時間41分

ビスタ・サイズ/モノラル?(クレジットなし)


美大生の英雄(忍成修吾)は、モデルの少女が描きかけの絵を傷つけたのに怒り、惨殺してしまう。そこへやってきた友人の巧(たくみ=妻夫木 聡)と俊一(黄川田 将也)は、行きがかり上、その死体を山中に埋める手伝いをする羽目に。そして、数日後、落ち込んでいる英雄を励ますため、俊一は合コンを企画する。ところが、その場所に招待されていない少女が現れる。その彼女は、英雄が殺して、3人で埋めた少女そっくりだった。そして自分は「富江」(酒井美紀)だと名乗るのだった。

レイトショー 21:00より1回上映

70点

1つ前へ一覧へ次へ
 つい先日見た「死人の恋わずらい(2000・アートポート/テレビ東京メディアネット)」と同じ原作者、モダン・ホラー漫画の旗手、伊藤潤二の代表的作品「富江」シリーズ第3作。

 第1作が「富江(1999・大映/アートポート)」で、主演は菅野美穂。予算不足が明らかに見えてしまう作品だったが、なかなか怖くて残酷でよかった。そして第2作が「富江 replay(2000・大映/アートポート/スターマックス)」で、富江を演じたのは宝生舞。予算がないながらもリアルな若者を描きながら、恐ろしい話を作って見せた。そして意外に山口沙弥加が良かった。ラストはハリウッドなみに対決という構図。映画として素晴らしかった。

 本作が第3作め。今度の富江は酒井美紀。ちょっと淡泊な感じだが、富江というキャラクターにはちょうどいいようだ。ただし、ますます予算がなくなったようだ。怖いのだが、スケールがどんどん小さくなっている。メイクがコンタクトレンズだけというのはかなり寂しい。

 そして、結末。予想が付く。こうなるんじゃないかな、という方向に収まっていく。ちょっと考えれば、ではなくて、何も考えなくてもわかるというレベル。これはつらい。





【ただいま執筆中。少々お待ちください】


 公開7日目の回。25分前に着いたらおそらく40歳以上のオヤジが3人。20分前、開場したときには10人くらいに増えたが、7割はオヤジ。あと若いカップル。開演5分前に40人くらいになった。レイト・ショーとしてはいい入りではないだろうか。最終的に300席に50人ほどの入り。

 その6.5割がオヤジ。ふーん、なんでだろ。サラリーマンが電車でよく漫画を読んでいるのと関係があるのだろうか。単に映画好きということか。女性はほとんど若い人達で、およそ10人くらいだった。

 それにしても1,200円もするプログラムだなんて。しかし、値段で驚いていたら、これを買ってる客というのが、これまたオヤジだったりするわけで、みんな、もっとオヤジを大事にしようよ。


1つ前へ一覧へ次へ