2001年5月12日(土)「ガール・ファイト」

GIRL FIGHT・2000・米・1時50分

日本語字幕翻訳:林 完治/ビスタ・サイズ/ドルビー・SDDS

〈アメリカR指定、日本なし〉

NYの下町ブルックリンで父と弟と暮らす女子高生のダイアナ(ミッシェル・ロドリゲス)は、夢中になれるものもなく、毎日やり場のない怒りを感じていた。そんなとき、画家志望の弟が無理矢理習われさていたボクシングを見て、軽い気持ちで自分にも教えて欲しいと申し出る。

69点

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 ロバート・レッドフォードが主催するサンダンス映画祭でグランプリを受賞した作品。カンヌはもちろんのこと、この映画祭も、映画の芸術的側面を評価するコンクールなので、いわゆる一般受けするものと言うより、評論家や映画製作者受けするものが選ばれることが多い。

 本作もそうで、ボクには本当の良さはわからなかった。彼女の生き様が良く表現されているとか、新しいヒロイン像だとかいうありきたりの理由ならわかるが、グランプリを取るほどの理由は見つけられなかった。

 母を自殺に追いやった父、学校での暴力事件、性差別、貧困、親子の断絶……うんざりするような心煩わされる事柄の数々がてんこ盛り。

 どうもノレないのは、ヒロインにある気がする。ホンサクノプロモーションで日本へ着たときのインタビュー映像などを見るとそうでもないが、映画の中のミシェル・ロドリゲスは、三白眼でまさに凶相。ヤクザじゃないんだから。あまりに尖っていて、魅力がない。もちろん演じている新人女優のミシェル・ロドリゲスの役作りの結果であって、インタビューなどを見ると、にこやかでいたってノーマルな雰囲気。さすがということにはなるんだろうけど……。





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 初日2回目の10分前、すでに前回は終了しており、次の回を待つ人は中へ入っていた。この時点で45人くらい。

 この銀座の劇場は、奥行きがない分、左右に広く、キャパシティは598席。後方3〜4列が比較的見やすい席となる。当然ここから席が埋まっていき、2Fに指定席という構成。

 最終的に入ったのは60人ほど。うーん、不人気。これだったら「ベティ・サイズモア」とプログラムを入れ替えてくれればいいのに。映画会社の考えていることはよくわからない。観客の1/3は女性で、しかも20代中頃から後半にかけての比較的若い層。男性はやはりオヤジが多かった。


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