日本語字幕翻訳:古田由紀子/ビスタ・サイズ/ドルビーデジタル・dts・SDDS
〈アメリカPG13指定、日本なし〉
アメリカの大学にはエリートだけで作る秘密結社があり、ルーク・マクナマラ(ジョシュア・ジャクソン)が通う大学にも「スカル」という組織があった。ルークは成績が優秀で、ボートレースでも中心となって優勝に貢献していたことから「スカル」の誘いを受ける。しかし、それがトラブルの始まりだった。 |
もっとB級のホラー系、あるいは狂信的新興宗教ものかと思ったら、意外に正統派のサスペンスもので、なかなか楽しめた。そのぶん派手なところはないのだが、リアルなところが物語に説得力を加えている。 実際に、こういったエリートだけの(実害のない)秘密結社のようなものは本当に存在するのだそうで、170年以上も前から存在し、歴代大統領のうち3人がメンバーだったという。この映画はそれが下敷きとなっているから、これくらいの事件はあっただろうと納得させるリアルさを持っている。 古い歴史を持つ結社という設定なので、社会のルールに優先するというスカルズのルールの一つに、決闘がある。これは古式の作法に則って実施されるので、怖いシーンだが非常に興味深い。おそらく実際の上流階級の決闘は、このように進められたのだろう。立会人、専用の銃、ジャッジ……。 決闘専用のペア・ガンが3セット用意され、申し込まれた方が銃を選ぶ。どれもがパーカッションという古い形式の銃だ。このへんも実にリアルに手を抜かず描いている。 面白いのは、このエリート集団のバランスで、ソウル・メイトと互いを呼び合いながらも、実際はライバル関係だったりして、政治的な思惑で運営がなされていること。この人間関係は、まさに実社会の縮図そのまま。凝縮されているだけに、かなりおどろおどろしい。ここがテーマなのだろう。 他人の弱み、犯罪の証拠などを握っても、それ公表することはない。団結力ということではなくて、いつかそれを武器として使うために、取っておかれるのだ。殺人さえもが、そんな身勝手なルールの材料にされてしまう。 【ただいま執筆中。少々お待ちください】 公開2日目の3回目、15分前に着いたら200席に5人だけ。全員男で、オヤジと若い人がほぼ半々。あらら。結構硬派な面白い映画なのに。 最終的にカップルが1組やってきて、女性が1人。トータル12〜13人にはなった。 |