2001年5月13日(日)「ジュエルに気をつけろ!」

ONE NIGHT AT McCOOL'S・2001・米・1時33分

日本語字幕翻訳:東野 聡/ビスタ・サイズ/ドルビーデジタル

マックールという名のパブに勤めるバーテンダーのランディ(マット・ディロン)は、店を閉めて帰ろうとしたとき争う男女を見かけ、女(リブ・タイラー)を助ける。しかし、それがトラブルの始まりだった。次々と事件に巻き込まれ、気が付けばいつしか犯罪者に。しかも彼女の魅力にとりつかれた弁護士、刑事までが寄ってきて……。

73点

1つ前へ一覧へ次へ
 意外にも面白い。とんでもない悪女に振り回される4人のおバカ男の話なのだが、ギリギリのところで腹が立たずに面白く見られた。たぶん、悪女を演じるリブ・タイラーが、かわいく描かれているからだろう。いや、あるいは、ボク自身も映画の中のおバカ男たちと同じに、タマ抜きにされてしまったということなんだろうか。少なくとも、彼女の魅力が炸裂していることは間違いない。

 こんなかわいい彼女のためだったら、できる限りのことをしてあげようと、ボクならずとも思うわけで、バーテンダーのランディ(マット・ディロン)も、刑事のデリング(ジョン・グッドマン)も、弁護士のカール(ポール・ライザー)も人生を投げ出してしまう。一番おいしいのは、殺し屋のマイケル・ダグラス。一時セックス中毒と報道された彼も、キャサリン・セタ・ジョーンズと所帯を持ったから落ち着いたのか。本作ではプロデューサーも勤め、いいところを漁夫の利でかっさらっていく。

 なんでもカールの精神科医役を演じていたのが、カントリーミュージックの女王、リーバ・マッキンタイアだそうで、実にいい味を出している。控えめの演技が笑いを誘う。

 ラストの激しい銃撃戦では、ホモだなんだとけなし合う内、ビレッジピープルかということになってとたんに「YMCA」の曲が大ボリュームで流れ出す。この曲をバックに拳銃を撃ちまくり。明るい曲と恐ろしい場面の組み合わせは、故・黒澤監督が好んで使ったコントラプンクトという手法。恐ろしさが一段と強調される。





【ただいま執筆中。少々お待ちください】



 公開2日目の2回目、10分前で30人ほどの人。男女比は6:4で男性の方が多い。やっぱりリブ・タイラー狙いか。しかもオジサンが多いし。20代とおぼしき若者はホント数えるほど。指定席も10席×4列あったが、もちろんだれも座っていない。

 決して悪い映画ではないが、756席に30人程度の入りなら「センターステージ」と劇場を換えてあげればいいのに。

 少々画面のピントが甘いのが気になった。


1つ前へ一覧へ次へ