2001年5月19日(土)「ガンシャイ」

GUNSHY・2000・米・1時41分

日本語字幕翻訳:松浦美奈/ビスタ・サイズ(1.85)/ドルビーデジタル・dts・SDDS

DEA(麻薬取締局)の潜入捜査官チャーリー(リーアム・ニーソン)は、前回の事件で相棒を射殺され、自分も殺されかかったことから、この仕事を辞めたいと願っていた。しかし、前回の事件のつながりから、ふたたび過酷な潜入捜査に関わらざるを得なかった。そして耐えきれず精神科医に通うことにする。

75点

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 正直なところ、あまり期待せずに見に行ったら、結構おもしろい。ちゃんとしたアクション映画で、コメディで、ラブ・ストーリー(これはオマケ的だが)、雰囲気はちょっと「隣のヒットマン」に似ている気もする。いきなり三味線の音から入るのには驚いたが。

 タイトルのガンシャイというのは、馬や猟犬が銃声に怯えやすいことで、こうなると本来の役目を果たすことができなくなる。主人公のチャーリーも銃声というか潜入が怖くなって、仕事ができなくなる。ストレスは内蔵にいって、いつもお腹が下痢気味でゴロゴロいっているというヘンな刑事。

 そこへ現れるのが自称「浣腸の女王」の看護婦ジュディ(サンドラ・ブロック)。明るく快活で、悩む主人公と恋に落ち心の支えとなる……なんてあまりにできすぎの大甘設定なのだが、犯罪に絡む不正なお金を浄化するマネーロンダリングの仕組みや、恐ろしいマフィアたちがリアルに描かれ、二転三転するストーリーは実は緻密に組み立てられている。決してお手軽な恋愛コメディではないのだ。

 実際、サンドラ・ブロックがプロデューサーを務めていて、映画の中ではちょっとした脇役に徹している。こういう映画を作るところに彼女の役者以外の才能が感じられるわけで、ただのかわいい女優で終わりたくないという彼女の主張でもあるのだろう。





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 公開初日の2回目、前回終了の20分前でロビーには20人くらいの人。2/3はオヤジで、女性は若い人ばかり5人ほど。最終的には25人ほどになっただろうか。それにしても、面白い映画なのに人の入りが悪い。事前の広告も少なかったしなあ。

 今は高い広告費をかけても、超話題作以外は人が入らないのだから、つらい。ちょっとB級な作品には、当然TV-CMなど打てないだろうし。それでもオヤジはくるんだから、もっとオヤジにシフトした広告戦略を考えたらどうだろう。


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