2001年6月9日(土)「レジョネア 戦場の狼たち」

LEGIONNAIRE・1998・米・1時38分

日本語字幕翻訳:岡田壮平/シネスコ・サイズ/ドルビーデジタル

1925年マルセイユ、フランスを出てアメリカへ行きたいと願っているボクサーのアラン(ジャン・クロード・ヴァン・ダム)は、マフィアから八百長試合をするように言われるが、土壇場でプライドが勝り相手をノックアウトしてしまう。マフィアに追われたアランは思わず外人部隊の申込所へ逃げ込み、申し込みをしてしまう。

70点

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 なぜ3年も前の作品が今頃公開されるのか。うーん、DVDの発売が近いということか。ちなみにlegionnaireは古代ローマのレギオン(ガメラ2と同じ。軍隊の意)からきていて、英語でフランス外人部隊の隊員のこと。

 本作はジャン・クロード・ヴァン・ダムが制作、脚本、主演を兼ねたアクション映画。そのためなのか、描かれるエピソードが浅くて、なかなか乗れないままラストを迎えてしまう。一応、「カサブランカ(Casablanca・1942・米)」のように一緒にアメリカへ行こうと誓った女性のエピソードがあるものの、どうも付け足しにしか感じられない。

 厳しい上官、いじめ、友情、原住民の襲撃、炎上、爆発……だいたい「アラモ(The Alamo・米)」の攻城シーンの良かったところはすべて含まれているといった感じ。

 ただ、アクション・シーンはさすがに迫力があって、見せてくれる。ライフル銃はちゃんと時代考証的に正しいレベルMle93(たぶん)で、重機関銃はホチキスだ。ただ、なぜか中機関銃(古い表現だが)はイギリスのルイス・マシンガン。フランスのショウシヨーは不人気だったので、アメリカにステージガンとして残っていなかったのかもしれない。

 とにかく弾を補給しながらよく撃つ。この辺がリアル。大砲もちゃんと後座しているし。敵は次から次と攻めてくる。

 それでも、昔と違うのは、その場所は原住民のものであって、自分たちは侵入者だと理解している(というか、そう断らざるを得ない)こと。いつも白人がいい人というのは、とおの昔に否定されてしまっている。

 監督のピーター・マクドナルドは、隠れた名作「ゴーリキー・パーク(Gorky Park ・1983・米)」「ランボー2(Rambo: First Blood Part II・1985・米)」などの撮影を手がけ、「ランボー3(Rambo III・1988・米)」で監督デビューを飾った(つまんなかったけど)。


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 遅れて行ったら予告編が終わり本編が始まって5分ほど経過したところ、25人ほどの入り。9割以上が男性。しかも2/3はオヤジ。20代は残り1/3ほど。公開劇場も小さいが、ヴァンダムはもうすっかりドルフ・ラングレンやマイケル・パレやクリストファー・ランバートのようにB級俳優として定着してきた感がある。でも、積極的に新人監督の作品に出たり、アジア圏の監督作品にも出演し、脚本やプロデュースまでこなすところに、ほかのB級俳優との差がある。もっと注目されても良いような気はするのだが。


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