2001年6月10日(日)「誘拐犯」

THE WAY OF THE GUN・2000・米・1時59分

日本語字幕翻訳:岡田壮平/ビスタ・サイズ/ドルビーデジタル・dts・SDDS

〈アメリカR指定、日本なし〉

ありふれた人生を嫌い、わざと道を外れたロングボー(ベニチオ・ベルトロ)とパーカー(ライアン・フィリップ)は、大金持ちチダック(スコット・ウィルソン)の若い妻が妊娠を嫌ったため、代理母ロビン(ジュリエット・ルイス)をやとって赤ちゃんを産ませるという話を耳にする。そして金儲けのため、ロビンを誘拐して身代金を請求することを思いつく。

76点

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 さすがにあの名作「ユージュアル・サスペクツ」の脚本家、先の読めない展開についついのめり込まされてしまう。

 少々話が複雑すぎて、字幕だと理解するのに時間がかかるが、だからといってつまらないわけではない。いや、むしろメチャメチャおもしろい。ちょっと残酷描写、暴力がきついが、R指定でもありその点は覚悟して見られたい。

 一言でいえば、かなりハードなアクション映画。「トラフィック(Traffic・2000・米)」で絶賛されたペニチオ・デル・トロがここでもすごくいい。光っている。相棒役の若手、「ラスト・サマー(I Know What You Did Last Summer・1997・米)」のライアン・フィリップも若造の感じが良く出ているし。

 しかし、最もいい味を出しているのは、もうすっかり老人になってしまったジェームズ・カーン。一時期ドラッグにはまってしまったらしいが、すっかりカムバックした。この老人の殺し屋というのは恐ろしい。派手な脅しや素早い身の動きはないものの、真綿で首を絞めるような怖さがある。老人パワー「老人力」炸裂だ。

 ラストの撃ち合いがまたすごい。防弾チョッキを身につけ、ガリルARMライフル、ショットガン、ガバメントをどこに隠していたんだと思わんばかり、次々とマガジンを取り出しては、入れ替えて撃ちまくる。銃声もでかくて恐ろしい。激しい弾着、銃弾の飛ぶ音。この臨場感だけでも恐ろしくなってくる。

 




【ただいま執筆中。少々お待ちください】




 公開初日の3回め、30分前に付いたらロビーには20人ほどの人。最終的には、指定席のないスタジアム形式の400席の6割ほどが埋まった。

 男女比は半々で、3/4は若い人。オヤジは1/4くらいしかいなかった。ジュリエット・ルイスの人気なのか、ベニチオ・デル・トロか、はたまたライアン人気か。たぶんデルトロだろう。ボクは60歳のジェームズ・カーンも良かったと思うけど。まっ、ここがオヤジなわけだな。


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