2001年6月16日(土)「デンジャラス・ビューティー」

MISS CONGENIALITY・2000・米・1時50分

日本語字幕翻訳:栗原とみ子/ビスタ・サイズ/ドルビー・dts・SDDS


FBIの敏腕女性捜査官グレーシー・ハート(サンドラ・ブロック)は、爆弾魔シチズンの爆破予告によって、ミス・アメリカ・コンテストにニュージャージー代表として潜入することになる。しかし、昔から女らしいことに縁のないグレーシーは、FBI内でもブスで知られていたため、出場者に見える「改造」が必要だった。そこで、美容コンサルタントのビクター・メリング(マイケル・ケイン)に白羽の矢が立てられた。

70点

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 個性的な美人のサンドラ・ブロックがプロデュースしたメジャーな作品では「微笑みをもう一度(Hope Floats・1998・米)」「ガンシャイ(Gunshy・2000・米)」に続く3作目。IMDbをみると6.8で一番いいでき。ボク個人としては「ガンシャイ」の方がおもしろかったと思うけど。

 要するに、「マイ・フェア・レディ(My Fair Lady・1964・米)」をFBIと爆弾魔という味付けでリメイクしたって感じ。今風でいえば「プリティ・ウーマン(Pretty Woman・1990・米)」ということになるのだろうか。

 仕掛け人役のマイケル・ケインはあいかわらず素晴らしいけれど、「マイ・フェア・レディ」のレックス・ハリソンほどの苦労をしていない。スピードの時代である現代らしく、本作では1日しか時間がない。これでは説得力ないでしょ。

 1つおもしろいのは、主人公はスポーツ万能で頭脳も明晰、ただ美を競うだけの「ミスコン」なんて、おバカなノー天気娘が出るものだと最初から偏見を持っていること。それが、自身がその渦中に入り「ミスコン」の舞台裏を知り、しかも出演者となるにいたって、華やかに見える出演者も見えないところで知力を尽くしてみんなに好かれようとしているのを知って、考え方を変えていく。あるいは、ここがこの映画の一番の見所かもしれない。

 ミスコンの理事長を演じているのが、年老いてもなお美しいキャンデス・バーゲン。オールド・ファンには傑作「砲艦サンパブロ(The Sand Pebbles・1966・米)」や


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 公開2週目の初回、新宿の劇場には45分前、誰もいなかった。あれれ。30分前になってやっと7〜8人。この辺から増えだして、35分前で30人、30分前で50人といった感じ。開場した15分前には60人ほどが並んでいた。

 男女比は3:7で、女性の方が多い。サンドラ・ブロックって男性より女性の方に人気があるんだ。ほとんどは30代以上のように見え、20代とおぼしき若い人たちは全体の1/4〜1/5程度。

 初回のみ全席自由で、10席×4列×左右に2箇所の指定席もOK。さらに指定席の最後列にブルーのカバーが掛かったぴあ・シネマ・リザーブ・シートが10席×1列、左右2箇所。しかし、指定席があったら誰が座るんだろう。トータルで3割ほどしか埋まらなかったというのに。


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