2001年6月17日(日)「ハムナプトラ2 黄金のピラミッド」

THE MUMMY RETURNS・2001・米・2時10分

日本語字幕翻訳:菊地浩司/シネスコ・サイズ(レンズ)/ドルビーデジタル・dts・SDDS


紀元前3067年、スコーピオン・キング(ドゥエイン“ザ・ロック”ジョンソン)は戦いに敗れ、アヌビス神に魂を捧げるかわり、彼の地獄の軍団を自分の軍に加える約束を得た。しかし、それが元で彼は死後も5000年ごとによみがえり、地獄の軍団とともに世界を破滅させようとする運命を背負ってしまった。そして1933年、スコーピオン・キングが地獄の軍団とともによみがえろうとしていた。

73点

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 まさにジェットコースター・ムービー。ほとんど休む暇もなく、次から次へと事件が起こる。内容はほとんどないんだが、2時間10分の長丁場をまったくそうと感じさせない。むしろ短いくらい。えっ、これで終わりなの、というくらい。

 一体この事件の波状攻撃は、誰がどう考えたものかと思うほど、ふんだんに用意されていて、しかもちゃんとつながっている。たくさんの脚本家とプロデューサー、そして監督がアイディアを出し合ったのだろうか。って、前作から引き続き監督をやっているのは(ほとんどのスタッフ、キャストが前作と同じなのだが)スティーブン・ソマーズさんではないですか。しかも今回は脚本も全部自分で書いているし。アイディア・マンなんだろうなあ、きっと。

 緊張感を切らさずにラストに向けて盛り上げ、つないでいった手腕はさすが。「グリード(Deep Rising・1998・米)」の監督だけのことはある。派手な売り方で損をしていたが、あれがなければボクはきっともっと高い採点をしていたと思う。そういえばテイストが同じだなあ、グリードと。男と女が力の限り戦うという点でも。

 最初のタイトルがシンプルな分、エンディングはとても凝っている。ぜひ最後まで席を立たずに見てほしいと思う。アニメーションになっていて、ヒエログリフがモーフィングしてアルファベットになり、主要なキャスト、スタッフ名となるのだ。デザインしたのはセンス抜群のイマジナリーフォース。さすがです。うまい。

 敵役のミラを演じる、もとスーパー・モデル、ベネズエラ出身のパトリシア・ヴェラスケスはやっぱり美しい。なんでもインディアンの血を引いているのだそうで、それが彼女に独特のエキゾチックな香りとでもいうようなものを与えているのだろう。なんというナイス・バディ。全裸にはなっていないが、それに近い衣装でサービス満点。要チェックです。彼女、実はジャン・レノの「ジャガー(1996)」




【ただいま執筆中。少々お待ちください】




 公開2週目の初回、60分前にもかかわらず、前売り券の列が7人、当日券に1人。2人の中年女性以外、全員オヤジ。40分前から人が増えだして、前売り30人の当日30人。20代の若い人は1/4ほど、女性も1/4ほど、やっぱりオヤジは映画好きだ。

 開場したのは30分前で、初回は全席自由。いいですね、こういうサービス。ただ、指定席の設定は12席×6列あって、その後ろの真ん中8席が「ぴあシネマ・リザーブ席」になっていた。

 最終的に1,044席の座席の7割が埋まったむ。その観客層は、下は小学生から上は白髪の老人まで、とても幅広かった。ファミリーも多かったし。ただ、20代以下は全体の1/3以下で、男女比は6対4で男性の方が多かった。


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