2001年7月1日(日)「テイラー・オブ・パナマ」

THE TAILOR OF PANAMA・2000・米・1時49分

日本語字幕翻訳:松浦美奈/シネスコ・サイズ(マスク)/ドルビーデジタル・SDDS


太平洋と大西洋を結ぶ交通の要衝、パナマ運河。1913年にアメリカが土地を買い占めて建設したことから、ずっとアメリカが管理してきたが、1999年の年末、アメリカからパナマに返還された。その安定した管理を希望するイギリスは、MI6の諜報員で任務中に発覚した不倫事件で帰国していた、アンディ・オスナード(ピアース・ブロスナン)を現地へ派遣し政情を探らせることにした。そこでアンディはコンピューターを使い、現地在住イギリス人の中から仕立屋のハリー・ペンデル(ジェフリー・ラッシュ)を選び出しアプローチする。

72点

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 うーん、悪くないスパイものなのに、なにかスッキリしない。先は読めるが、やや意外な展開を見せる物語にハラハラさせられつつも、どうもいまひとつ、吹っ切れないというか……。

 それはおそらくピカレスクものだからということになる。ほとんどの登場人物が小悪党だったり、負け犬だったり、重い過去を引きずっていたりして、決して悲劇的な終わりというわけではないものの、ハッピー・エンドでもない終わり方は、なんだか救いがなく思える。

 特にイヤらしいのが、007のピアース・ブロスナン。間違いなく「007」のイメージを逆利用している。イギリス諜報部の海外セクション、MI6(エム・アイ・シックス)に所属していて、任務遂行中に不倫事件(愛人と関係を持ったのだから不倫ではないと主張している)を起こして本国呼び戻しになる、というのはズバリ007でしょう。しかし、どうも任務遂行に支障を来す行為であり、ブツブツ文句を言うのはまったくボンドらしくなく、あれれと思っていると、やがてこれが007のセルフ・パロディだとわかる仕組み。だんだんイヤらしさが鼻につくようになっている。これはうまい。うまいが気持ちよくはない。

 さらに、「ハロウィン(Halloween・1978・米)」の絶叫女王ことジェイミー・リー・カーティスも「トゥルー・ライズ(True Lies・1994・米)」のセルフ・ハーロディ。パナマの仕立屋の妻であり、平凡な暮らしを送っていたものが、亭主の行動に疑問を持つようになり、不倫を仕掛けられる。これが結構、重い。

 監督はあのジョン・ブアマン。




【ただいま執筆中。少々お待ちください】




 2日目の2回目。前回終了前25分前に入ったらロビーには5〜6人の人。一番前の通路にいたら、入れ替え制のはずなのに案内がなかった、人が少ないと高をくくって、どうも途中のドアのところで列を作ったためらしい。タイミングがわからず、前回が終了して場内が明るくなったところで入ったら「入れ替え制ですから」と注意された。なんとも不愉快。だったらちゃんと案内して整列させろよ。

 入場となった時点では2〜3割程度の入りで、意外な不人気。単に「A.I.」に観客を取られただけなのかもしれないが。20代は1/3もいない。やっぱりオヤジがメイン。女性は7人程度。

 指定席は10席×6列で、ぴあシートなし。最終的には3.5割の入りで、指定に10人。


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