2001年9月22日(土)「ヤマカシ」

YAMAKASI・2001・仏・1時31分

日本語字幕翻訳:寺尾次郎/シネスコ・サイズ(テクノビジョン)/ドルビーデジタル・dts

普段は他の若者と変わらない7人の男たち。しかし彼らはときどきビルの壁面を素手でよじ登るというパフォーマンスを楽しむ“ヤマカシ”のメンバーだった。あるとき、幼い子供がマネして木から落ち、緊急移植手術を受けなくてはならなくなり、費用を捻出するため金持ちの家に押し入って金品を強奪する計画を立てる。

71点

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 「ヤマカシ」とはコンゴのリンガラ語で「超人」という意味なのだとか。アクション満載で、幼い子供を助けるという動機も良いし泣かせるが、「超人」にしては見せ場が今ひとつ。

 金持ちはみんな悪い奴という図式もなんだか納得できない。アクション・コメディなんだからと言われても、手段が犯罪行為なのだから、その後ろめたさをカバーするだけの状況というか設定の相手から盗むのでないと、感情移入できにくい。だったら、確実に保険がかかっている銀行から盗む方が、まだ被害が小さいと思うし、個人に被害が及ばないと思う。

 しかし、この映画を見ていると、フランスもアメリカのように、ニューヨークのように、多様な人種が集まるらしい。アジア系、アフリカ系、ヒスパニック系……。結局、地球はこんなふうになっていくのではないだろうか。一国一民族などというのは異常ということになってしまうかもしれない。そんなことも感じさせてくれる。


【ただいま執筆中。少々お待ちください】





 公開初日の初回、45分前に劇場に着いたら誰もいない。30分前になってもボクを入れて3人。どうなってんの。ようやく25分前になって人が増えだして、15分前に開場したときにはどうにか15人ほど。

 オヤジが1人、若い女の子1人、あとはほとんど高校生から25歳くらいまでの若い男性ばかり。これも少々異常だ。その後、オヤジと女の子が数人ずつ増えて、最終的には305席に50人ほどの入り。これも寂しいが、映画を見てしようがないかなという気はした。

 音響は割に良く、結構クリアな音を聞かせてくれた。立体感も良く出ていたし。


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