2001年12月16日(日)「シュレック」

SHREK・2001・米・1時31分

日本語字幕翻訳:戸田奈津子/ビスタ・サイズ/ドルビーデジタル・dts・SDDS
〈米PG指定〉


昔々、ある国の人里離れた沼のほとりに、オーガと呼ばれる醜くて下品なモンスター、シュレック(声:マイク・マイヤーズ)が棲んでいた。ところがあるとき、その国の王の候補であるフォークアード卿(声:ジョン・リスゴー)は、突然おとぎ話のキャラクターを集めて、沼へ追放することにした。快適なひとり暮らしを破られたシュレックは、人間の言葉をしゃべるロバのドンキー(声:エディ・マーフィ)とともにフォークアード卿に交渉に行くが、凶暴なドラゴンに守られた塔からフィオナ姫(声:キャメロン・ディアス)を救出してくれば沼を返してやる、という条件を突きつけられる。人のいいシュレックはドンキーとその塔に向かう。

74点

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 子供の好きな下ネタ満載。オナラ、ウンチ、ゲップに虫に……うーん、気持ち悪いぞ。しかもチビのフォークアード卿をバカにする言葉も満載。ボクがチビだけに、傷つくなあ。いくらおとぎ話とは言え……。

 ただし、テーマは美しく「人は見かけでは判断できないのだ。その人の価値は本質で決まるのだ」……と、言いつつも、なぜか見終わってスッキリしないのはボクだけか。昔からおとぎ話の主人公は、美男美女って決まっていたでしょ。「美女と野獣(Beauty & The Beast・1991・米)」も結局は美男子にもどっちゃうわけだし。

 まあ、あれはあれで納得できない(美男美女だから丸く収まったんだろっていう)こともあるわけだが。でも、やっぱりおとぎ話は「夢」ということもあるわけで、あまりリアルで現実的でもなあ。と、そういう映画。絵はCGで、よくできていてリアルだが、動きや何かは非現実的、ストーリーも非現実的、なのに落とし込みだけ現実的でもなあ。

 確かに技術はスゴイ。リアルそのものの炎と水。まるで実写と見まごうばかり。登場人物たちが身にまとっている衣服も風になびき、動きに連れてはためくさまは本物だあ。シュレックの表情も実に良く動く。それもぷよぷよと。でも、それと感動の大きさは連動しない。その技術の高さに驚き、関心はするのだが。

 公開2日目の3回目。字幕版の初回、30分前に着いたら、もう40人くらいの人が。80%以上が若い人たちで、6:4でちょっと女性の方が多い。最終的には、指定席なしの406席がほほ満席。なかなか好調です。話題先行の気はするけど。

 ここでも「スター・ウォーズ2」の広告を上映。拍手は起きなかったけど。

 ちょっと中央のピントが甘いのは気になった。


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