日本語字幕:手書き、下・岡田壮平/ビスタ・サイズ/ドルビー
(米R指定)
前作で絶滅したはずの「ユダの血統」が現れた。遺伝子操作で誕生したこのモンスター昆虫は、巣を作り、女王を迎える準備をしていた。ちょうどそのころ、巣の近くに住む小学校教師のレミー(アリックス・コロムゼイ)がつきあおうとする男性が、次々に死亡する事件が発生し、警察は彼女を容疑者として調べ始めるが……。
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ああ、予算がないんだなあ。まず感じるのはそれ。IMDbによれば、アメリカではビデオ発売作品とあった。思いっきりB級のこぢんまりした話だが、B級なりの荒唐無稽さで、結構楽しませてくれる。人間が起こしたことの結果なのだとか、余計なゴタクを並べないだけ気楽に見られる。 前作では巨大な成虫が飛び回ったり、地下鉄の空洞に何匹も現れて襲ってきたが、今回はたった1匹。もちろん飛ぶことはなく、せいぜいはいずり回るのが精一杯。だからラストに向かってなかなか話がエスカレートしていかず、盛り上がりに今ひとつ欠ける。予算のなさを工夫でカバーしようとしているのだが、そうそう簡単に隠せるものではない。 設定ではレミーは前作でミラ・ソルビーノが演じた昆虫学者スーザンの助手ということらしいが、別にストーリー上はあまり関係ない。ただモンスターの正体を「ユダの血統」だと一目で見破ることくらい。実際に前作で助手を演じていたらしい。印象にないなあ。この女優さんは、怖くなかったホラー「ホーンティング(The Haunting・1999・米)」やリメイク版「ナイトウォッチ(Nightwatch・1998・米)」に出ていたというが、こちらも印象にないなあ。 監督はジーン・デ・セゴンザックという人で、ほとんどTVで活躍してきた人。聞いたことがない。どうなんだろう。怖さは出ていたと思う。 公開初日の2回目、40分前くらいに着いたら、ロビーに4〜5人のオヤジが。次回上映15分ほど前に場内に入った時点で、観客は10人ほど。女性は0人。まあ当然か。寝に来ている怪しげなオヤジが1人。クサそー。 その後、若いカップルも2組ほど来て、女性2人くらいを含む22〜23人に。20代が半数以上になった。こういう映画は若い人が見に来ないと。 今さら珍しいことではないが、スタントにサカモト・コーイチ、VFXにイノウエ・ヒトシという日本人の名前あり。 |