2002年6月29日(土)「スコーピオン」

3000 Miles to Graceland・2001・米・2時間00分(米は125分)

日本語字幕:手書き下、林完治/シネスコ・サイズ/ドルビーデジタル・dts・SDDS
(米R指定)

http://www.scorpion-movie.com/


ラスベガスで毎年開催されるエルビス・プレスリーのコンベンション。このイベントに怪しげな5人のなりきりエルビスがやってくる。しかし実際には彼らはカジノの売上金をねらうギャングだった。

71点

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 ちょっと風変わりなピカレスクもの。豪華顔見せキャストともあいまって、かなり楽しめる娯楽大作に仕上がっているが、雰囲気はなぜか思いっきりB級。

 おそらくその原因は、敵役のケヴィン・コスナーが完全な冷血漢になりきれず、どこか人の良さが見え隠れしてしまうところだろう。彼が怖くないとこの話には説得力がなくなり、緊張感も生まれてこない。実際、ケヴィン・コスナーは最初、悪党の中でも良心を捨てきることができないイイヤツを演じつつことになっていたらしい。それを自ら「パーフェクト・ワールド(A Perfect World・1993・米)」で悪役を演じたことがあるからと、役の交代を申し出たという。うーん。これが失敗だったかも。

 冒頭からのオトボケのぬるい展開が信じられないほど、中盤から激しいアクション・シーンが繰り広げられる。M16のショート・モデルに85連のドラム・マガジンを付けて連射しまくるのはちょっとフツーじゃない。人は誰も殺さない、義賊かと思っていると、とんでもないぞ、皆殺し。ただ、雰囲気はあの傑作「レザボアドッグス(Reservoir Dogs・1991・米)」に似ていて、あれを目指していたのかもノノ。








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