日本語字幕:手書き下、寺尾次郎/シネスコ・サイズ(レンズ、パナビジョン)/ドルビーデジタル・dts
(仏U指定)
出所間近の囚人のモルテス(ジェラール・ランヴァン)は看守のレジオ(ブノワ・ボールプールド)にLOTOクジを買ってもらった。なんとこれが大当たりで1,500万ユーロに。ところが当たり券を妻が持ったままアフリカのパリ・ダカ・ラリーに行ってしまったから大変。モルテスは脱獄し、逃げ出したレジオを追いかけ……。 |
うーん、どうなんだろう。ボクにはあまりフランスのコメディ感覚というのがよくわからないのだろう。ちっともおもしろくなかった。一部笑えるところはあるけれど、これって大笑いできるものなんだろうか。ぼくの頭はすっかりハリウッドに毒されているのか……。どちらかというと腹は立った。アホ看守のレジオのあまりにも度を超したドジ振りには、笑うというよりイライラが募った。 ボクはてっきりカー・チェイス映画だと思っていたのだが、実際にはパリ・ダカ珍道中、とでもいえそうな内容。それ自体悪くはないが、おもしろくないとなあ。一番イライラしたのは、主役の一人、ドジ(というよりバ×・ア△・マ○ケの3乗くらいどうしようもない)な看守のレジオ。演じるブノワ・ポールブールド(「ありふれた事件(C'est Arrive Pres De Chez Vous・1992・ベルギー)」)がうますぎるので、思わず腹が立つ。こんなヤツいるか、とつっこみたくなるほどスゴイ。ジャージャービンクスかあんたは。でもやりすぎでは?(演技じゃなくて、脚本が) 冒頭のカー・チェイスはすばらしい。言うことなし。観覧車までが暴走して、ハチャメチャやった「TAXi(Taxi・1997・仏)」も真っ青。まさかここでアイディアと予算を使い果たしてしまったのか。 監督はアクション・パートとドラマ・パートでちがい、ドラマ・パートを担当したのは、「シックスパック(Six-pack・2000・仏)」のアラン・ベルベリアンという人。「シックス……」もそうだったが、いまひとつ何か足りない気がするのは、ボクだけだろうか。 【ただいま執筆中。少々お待ちください】 007っぽくアレンジした曲を使っているし、ジョーズ(リチャード・キール)のそっくり(?)さん、ゲイリー・ティプレディとかいう金歯の巨人が出てくるし、コメディ版007を狙ったのかもしれない。でも、どうだろう。 銃はなかなか気合いが入っている。金銀のベレッタM92に、金のデザート・イーグル、銀のSIG P228、ガバメントのロング・カスタムやタウルスの8インチ、銀のAKなど、こんなものが必要かというほど変わったものを取りそろえている。もちろん、ほかにもいっぱいノーマルの銃も出ている。 公開2日目の2回目、45分前でロビーにはオヤジが1人。40分前になるとオヤジが4〜5人。前回が終了して、清掃が終わってからの一斉入場。最終的に756席に50〜60人はいかにもさみしい。ふつうの指定席はなく、ぴあ席が1席だけ確保されていたが結局こなかった。だいたいこんなにガラガラで意味あるの? しかもかなりでかい人が前の席に座っていたから、ほかの席で見るより悪かったかも。それで席を移ったのか。 女性がやや増え、10人くらいに。ほとんど中高年。若い人が多いかと思ったのが、大はずれ。こういう映画なのか。いやいや、中高年がよく映画を見るということだろう。 |