2002年10月12日(土)「最‘新’絶叫計画」

SCARY MOVIE 2・2001・米・1時15分

日本語字幕翻訳:手書き下、林 完治/ビスタ・サイズ(Panavision)/ドルビーデジタル・dts・SDDS

〈米R指定〉
http://www.saishinzekkyo.com/
大学生になったシンディ(アンナ・ファリス)は、死後の世界を証明しようとするオールドマン教授(ティム・カリー)の企みにはめられて、「ヘルハウス」と呼ばれる超常現象が起こっている家で週末を過ごすことになる。

70点

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 いきなり日本語(DJ太郎)の、前作の解説から入るのはどうなんだろう。上映時間が1時間15分と短いことから、あえてこういう手を取ったのだろうか。そういえば、チケット販売も、前売り販売をやらず、当日券のみで1,300円というのも(「メッセージ・イン・ア・ボトル(Message in a bottle・1999・米)」に似ている)どうなんだろう。内容が薄いってことを公表しているようなもんじゃないだろうか。「メッセージ……」もそういう感じがして見に行かなかったけど……。

 前作から悪ノリはさらにエスカレート。もはや笑えない。エロ、グロ、下品は度を超して目も当てられない。そういう意味では逆に見る価値があるかもしれない。まあ、普通に言えば、この映画はどの映画のパロディなのかを推測して楽しむというくらいしかないのじゃないだろうか。のっけのシーンはまんま「エクソシスト(The Exorcist・1972・米)」だし、全体の話はこれまたまんま「ヘルハウス(The Legend of Hell House・1973・英)」か「たたり(The Haunting・1963・米)」というか、ヤン・デ・ボンの凡作「ホーンティング(The Haunting・1999・米)」だし。

 しかし、ここまでつまらなくなってくると、パロディのネタ元を探すのも意味がなくなってくる。もう劇場で見た方が良いかギリギリのボーダー・ライン上。主人公のシンディを演じるアンナ・ファリスがきれいでキュートなので、まあ見るかと。でも、この人、「絶叫シリーズ(Scary Movie)」しか目立ったものがなく、なんで? なおかつ、「2」がこの出来なのに、「3」も作っちゃうらしい(Scary Movie 3: Episode I - Lord of the Brooms・2003・米)。だったら、もう少しちゃんと人を笑わせようよ。エログロという安直な方向に逃げずにさ。

 冒頭のエクソシストのパロディで、神父役でジェームズ・ウッズが出ているとは。ただ、予告編でイヤっていうほど見ていたので、正直、驚きはなかったが。

 前売りなしの当日1300円方式で、公開初日の2回め、35分前に付いたらロビーには若い女の子が3人と20代後半から中年の男性が5人ほど。15分前に入れ替えになった時点で、若い男性も増えて15〜16人いただろうか。

 最終的には指定なしの300席に35人くらいの入り。1/3が若い女性で、1/3が若い男性、残りの1/3がオヤジだった。それにしても、笑いに来ていた1カップル以外、ほとんど笑い声の起きないコメディというのもどうなんだろな。


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