日本語字幕翻訳:手書き下、風間綾平/ビスタ・サイズ(1.66)/ドルビーデジタル
〈蘭12指定、米R指定〉
オランダのロッテルダムにあるヨルゲンセン・ファナンシャル銀行の内務警備担当のケビン・バーグ(スキート・ウーリッチ)は、最年少で警備部長の要職に付くことになる。お祝いのため恋人のロザリンド(キャサリン・ラング)をホテルに誘い、プロポーズするつつもりだったが、言い出す前に謎の暗殺者が現れ、ロザリンドを射殺してしまう。ケビンは復讐のため捜査に乗り出すが……。 |
うーん、そんなに悪くはないが、ところどころにシロートのような甘い作りのところがあるかと思えば、きわめてMTV的というかミュージック・クリップのようで、どうなんだろう。1時間35分が長い。 ここぞという場面では、黒コマと交互にパカパカやるのだが、やりずぎで鼻につく。事故が起きてからはテレビでは使えなくなった手法。しかも長く使うので余計目立つ。そして絵の半分が黒コマということは明るさも半分になるということで、スクリーンが異常に暗くなる。逆効果じゃないのかなあ。 たぶんハリウッド的なアクション映画を撮りたかったのだろう。恋人が花びらを巻いた紅いベッドに倒れ込むところなど、「アメリカン・ビューティー(American Beauty・1999・米)」そのまま。しかもハリウッドから「楽園をください」のスキート・ウーリッチや、「デッドリー・フレンズ(Deadly Friend・1986・米)」や「バフィ/ザ・バンパイア・キラー(Buffy, The Vampire Slayer・1992・米)」のクリスティ・スワンソンをわざわざ招いているのだから。 監督・製作・脚本をひとりで兼ねるのはローレンス・マルキンという人。調べてみると、本作が劇場デビュー作品で、アメリカの大学で映像や脚本、演出などを学び、その後CMやミュージック・クリップを撮っていたらしい。やっぱり。 登場する銃はヨーロッパ系を中心にアメリカものも結構多い。ステアーAUG、MP5、グロック、パイソン、タウルス(たぶん)、ワルサーP5、H&K P7のカスタム(枕に押しつけて撃ち、サイレンサー代わりにする)、イングラム、ルガー・セキュリティ6、P9S、ハイパワーにガバメントも出ていたようだ。妙な形のサブマシンガンも出ていたが、モデル名がわかるほど写っておらず特定できなかった。 そしてなぜかパソコンはMac G4 CUBEだった。 初日プレゼントが2日目まで残っていたらしく、オランダ「グロールシュ」の缶ビールか、23分のメイキングを収録したDVD「捜査マニュアル」(非売品)のどちらががプレゼントされた。ボクは迷わずDVDを手にした。おお、得した気分。 公開2日目の初回、45分前に着いたら、ドアが開いて折らず、待っている人もいなかった。 |