日本語字幕:ゴシック体下、寺尾次郎/ビスタ・サイズ(1.66)/ドルビーデジタル・dts
フランス、マルセイユ警察のエミリアン(フレデリック・ディーファンタル)は、サンタ強盗の一味を捕まえることができず悩んでいた。一方エミリアンの親友、タクシー運転手のダニエル(サミー・ナセリ)もフィアンセ(マリオン・コティヤール)に愛想を付かれて実家に帰られ落ち込んでいた。そんなとき警察署にジベール署長(ベルナール・ファルシー)を訪ねて女記者のキウ(バイ・リン)が警察署にやってくる。 |
シリーズものは回を増すごとにつまらなくなっていくという法則通りのでき。正直言って途中寝た。エミリアンが誘拐されるあたりの記憶がない。気が付いたら山小屋へ救出に向かっていた。まあ、寝ていてもラストまで違和感なく見られたから、それほどストーリーは、というか脚本は意味がないのだろう。メリハリもなく単調で、ついつい寝てしまった。 冒頭のアバン・タイトルからキウが登場するあたりまでは、おっ、意外と面白いじゃんなんて見ていた。わざわざハリウッドのあの大物俳優を使わなくても、のスゴイ撮影によるアバン。これはまったく本編とは関係なく、フリにもなっていない。面白いから追加しただけというあざとさ。 007のパロディのタイトルは素晴らしいでき。結局世界中の多くのアクション系監督は007が撮りたいのだ。なるほど。 リュック・ベッソンの名前ばかりが前面に出ているが、リュック・ベッソンは製作と脚本を担当。監督はジェラール・クラヴジックといって、「TAXi」でジェラール・プレス監督が自己のため1か月間休んだときに代理監督を務めたのだそうで、監督としては正式なデビュー作は「TAXi 2」で、次が「WASABI」なんだとか。どうりで印象が似ていると思った。「TAXi 2」はそこそこ楽しめたが、これはいかがなものか。なにしろ途中寝てしまったし。 エミリアンが敵に囚われの身となるあたりをまったく見ていない。目が覚めたときにはアルプスの山小屋に救出に行くところだった。で、クライマックスの撃ち合いとかはどこに行ったの?まさか雪山をタクシーで走り下りるだけってことはないよね……。 あまりにおふざけがすぎて、最初の内は笑えるのだが、次第に観客は置いてきぼりにされ、タクシーは空回りって感じだろうか。ストーリーはあってないようなもので、見所は雪山を猛スピードで走り降りるタクシーだけとなると、どうなんだろ。脚本のせいかなあと。 K-1ファイターのマルセイユの悪童ことシリル・アビディが刑事役でちょっとだけゲスト出演。 公開初日の3回目、30分前に劇場に入ったら銀座の劇場はエレベーターホールから長い列が。えっ、なんで。劇場の人の話では座れますよとのこと。無線で話しているのを聞いていたら「89」という数字が聞こえた。 15分前ほどに入れ替えとなった。最終的には516席の9割ほどが埋まった。どうして、「エニグマ」みたいな面白い映画に人が入らず、こういう映画に人が集まるんだろう。うーん、だれか有名な人が誉めたか、それともやっぱりリュック・ベッソンの神通力か。 年齢的には、下は小学生くらいから、70代くらいまで幅広かった。すごいなあ。中心は20代から中高年といったところで、まんべんなく散らばっている。男女比も半々。久々に映画を見たという人は、これを見て映画全体の印象をたいしたことないと思ってしまわないだろうか、ちょっと心配。 11席×4列の指定席もほぼ半分が埋まり、11席のぴあ席にも3〜4人座っていた。いやいや、ごりっぱ。 |