2003年10月4日(土)「陰陽師 II」

2003・東北新社/TBS/電通/角川書店/東宝/MBS・1時間55分

ビスタ・サイズ/ドルビーデジタル


http://www.onmyoji-movie.com
(全国劇場リストもあり。音に注意)
京の都で、奇怪な連続殺人事件が発生。人々は鬼の仕業だとして恐れた。源博雅(伊藤英明)は右大臣、藤原安麻呂(伊武雅刀)に屋敷によばれ、そこで男勝りの娘、日美子(深田恭子)に一目惚れしてしまう。ところが、その日美子が夜な夜な夢遊病のようにさまよい歩くというのだ。藤原安麻呂はいま都を騒がしている鬼の事件と何らかの関連があるのではないかと、源博雅に事態の解明を依頼する。源博雅は、さっそく陰陽師、安倍晴明(野村萬斎)の元を訪れ相談するが……。

70点

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 うーん、時代劇はやっぱり年々描くのが難しくなってきているのだろうか。デジタル全盛の今でさえ、画面を濃密に当時の時代の雰囲気で埋めることは、かなり難しいようだ。どうも空間が空疎な感じがするし、時代の雰囲気が伝わってこない。なんだかNHKで放映していたテレビドラマの方が、それらの点に関しては、こぢんまりしていただけに、良かったかもしれない。画面比率もテレビは1対1.33なのに対して、映画はビスタなら1対1.85と写る範囲が広いのだ。

 今回もまた、前作に引き続いて天下をひっくり返そうというお話。あまり前作との違いが感じられない。悪役が真田広幸から中井貴一に変わっただけという印象が強い。映画的には天下をひっくり返そうというくらい大悪人の方が良いということなのだろうが、ボクなんかが見たいのは陰陽師の技であり、不思議な現象の数々であり、意外な犯人との対決であり、意外な事件の結末なのだ。ヒットした前作の良いところを取り入れるのは当然としても、プロットまでもが同じではわざわざ劇場で見る意味がない。

 京都の町のエスタブリッシュ・ショットCGもなんだか夜は御所以外に明かりがついていないし、




【ただいま執筆中。少々お待ちください】





 公開初日の初回、新宿の劇場は40分前で前売り券の列に20人、当日券の売り場に6人。ほとんどは30代で、意外に観客層は若い。オヤジ、オバサンは4人ほど。男女比は半々だった。

 徐々に中高年が増えていき、25分前に開場したときで、40〜50人の待ち行列。最終的には指定席なしの586席に3〜3.5割ほどの入り。早くから大勢が並んだ割には人が少なめだった。

 初日プレゼントがあって、陰陽師 II ステッカーをもらった。まあ、得したといっていいのだろう。しかし画面センター寄りの部分のピントが甘いのが気になった。うーん、困ったものだ。


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