2004年1月11日(日)「ドラキュリアII 鮮血の狩人」

DRACULA II : ASCESION・2002・米・1時間26分

日本語字幕:手書き書体下、雨宮 健/シネスコ・サイズ(マスク)/ドルビーデジタル

(米R指定、日R-15)

http://www.draculea2.jp/


ある日、大学の死体安置所に十字架につるされて焼かれたという死体が運び込まれてきた。医学部の学生で死体安置所のアルバイトをしているエリザベス(ダイアン・ニール)は、死体を運び込んだルーク(ジェイソン・ロンドン)とともに、検死官の代わりに解剖をしてしまうことにする。すると、焼けているのは表面だけで内部は焼けておらず、しかも内臓に血がなかった。さらには犬歯が異常に発達しており、エリザベスはその鋭い先端で指先を切ってしまう。その時、死体安置所に電話がかかり、その死体を3,000万ドルで買い取るという。

70点

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 「ドラキュリア」(Doracula 2000・米)の続編。同じ監督のパトリック・ルシエが手がけている。前作はウェス・クレイブンが製作総指揮に名を連ねていたが、今回は名前が冠されてはいるものの、クレジットに名前は入っていないし、ほとんど関係はない。ただ、ほとんど前作と同じスタッフで作られた続編だというのは確か。しかも、IMDbでの評価が4.2と低いにもかかわらず、「III」の撮影に入ったという。どうやら最初から三部作として作るつもりだったらしい。

 今回の目玉としては、ヴァンパイア・スレイヤーとして「ドラゴン/ブルース・リー物語」(Dragon : Bruce Lee Story・1993・米)のジェイソン・スコット・リーが出演していることか。すでに「ブレイド」と「ブレイド2」がヒットし、FOXテレビで「バフィ 恋する十字架」があれだけ放送されて人気が出ると、ヴァンパイアとスレイヤーという関係を無視できなくなったのだろう。目玉ではあるが、残念ながらオリジナルではないし、新しくもない。

 面白い点は、吸血鬼の親玉ドラキュリアを台に鎖で縛り付け、紫外線ライトで取り囲んで照らしながら、さらに銀メッキしたモリをセットした水中銃で監視する(銀は狼男だと思っていたが)。その上、吸血鬼の習性(通説なのかこの映画のでっちあげか不明)、同じものがたくさんあると数を数えないではいられないというのと、目の前に結び目があると解かずにはいられないというのをうまく使ってみせるところ。台の周りに細かな種をたくさん撒き、体にロープを結んで作った網をかける。さあ、これでドラキュリアはどうやって逃げる?

 ほかに見るべきところはほとんどない。1時間26分しかないのに1時間50分ほどに感じさせるところは偉いかも。

 公開2日目の初回、劇場に30分前に着くように行ったら、30分遅れて上映するという張り紙で、期せずして60分前到着ということに。寒い日で外で待つのは辛かったが、中途半端な時間で、コーヒーをテイクアウトしてしまっていたし……。ようするに午前中は混雑緩和のため1回だけ「ラスト・サムライ」を上映していたのだ。

 でも入れ替えの時、出てくる人の数を数えていたら20人ほどしかいなかった。このために……。

 25分前になって開場した時点で、オヤジが5人、30代くらいの男性1人。10分前にどうにか25人ほどになり、女性もオバサン1人の若い女性3人。最終的には20代の男性も5人くらいになり、若いカップル、中年カップルもちらほらと、指定席なしの300席に40〜50人の入り。

 それにしても歌手の狩人(鮮血の狩人からのオヤジ・ギャグ?)を使ったTV・CMはひどい。あれじゃ、余計に見たくなくなってしまうだろう。最初ギャグがわからず、何のCMかもわからなかった。やめて欲しいなあ。映画だけでストレートに勝負して欲しい。アニメの予告に実写を使うとかはわからないでもないけど……。


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