日本語字幕:手書き書体、下、菊地浩司/シネスコ・サイズ(マスク、Arriflex、スーパー35)/ドルビーデジタル・dts・SDDS
(米PG指定)
仕事熱心なあまり、ついつい家族との約束を破ってしまう不動産屋のジム・エヴァース(エディ・マーフィ)は日頃の罪滅ぼしに、週末の家族旅行を約束する。しかし、直前に妻のサラ(マーシャ・トマソン)あてに直接電話があり、1671年に建てられた由緒ある大邸宅のオーナーが屋敷を売りたがっているので1人で来て欲しいという。サラは断るが、ジムは家族で旅行に行く途中に寄ってみようと提案する。 |
「パイレーツ・オブ・カリビアン」(Pirates of the Caribbean・2003・米)のヒット続く
ディズニーの、自社のディズニー・ランドの人気アトラクションをネタにした第2弾。とはいえ、実際のところどうなんだろう。もはやエディ・マーフィーに映画をにぎわせる力はないようにさえ思える。この作品で主人公はエディ・マーフィである必要はどこにもない。むしろ彼が出ることでオチャラケになり、騒がしいものになってしまっているのではないか。残念ながらそう感じてしまった。 ただ、ディズニーランドのアトラクション「ホーンテッド・マンション」にある(いる)ゴーストや仕掛けの数々は、たぶんほとんどこの作品の中に網羅されている。これがすごい。なるほど、後付だとしても、あのキャラクターや仕掛けにはそういうバック・ストーリーがあったのかと感心する。そして、よくそれを1つのストーリーにまとめたものだと思う。 基本的にはディズニー作品なので、ホラーだとしても基本は楽しいこと。コメディ調だ。だから怖いのは「世にも怪奇な物語」(Tre Passi Nel Delirio・1969・仏/伊)や最近では「イギリスから来た男」(The Limey・1999・米)のテレンス・スタンプのみという感じ。いるだけで怖いのに、怒り出すとますます怖い。「イギリスから来た男」そのまま。スゴイ人です。 エディは騒がしいだけだし、マーシャ・トマソンはめちゃめちゃ美しいが、それだけでほとんど印象に残らない。見るべきはゴーストたちとSFXだけか。 公開初日の3回目、新宿の劇場は45分前に着くと、ロビーには誰も待っていなかった。40分前から人が来だして、20〜25歳くらいの若い女性が3人。25分前になってさらに若い1カップルがやってきて、下の階で2階に行って並んでくださいという声が聞こえ、20人くらいに増えた。しかし劇場の人は誰も来ず、自主的に列が作られた。本当は列を作らせるのは劇場係員の仕事じゃないのかなあ。 ほんとんどは18〜25歳(大学生くらい)で、ディズニー・ランドの年齢なのかも。男女比は4対6で女性の方が多かった。15分前になると50人ほどになり、ようやく入れ替え。12席×5列が指定。最終的に1,044席の8割ほどが埋まり、指定席も半分強が埋まった。これは素晴らしい。ちょっとファミリー層も増えた。 |