日本語字幕:丸ゴシック体、下、太田直子/シネスコ・サイズ(マスク、with Panavision)/ドルビーデジタル、dts、SDDS
(米PG-13指定)
前作の事件から36時間後、ラクーン・シティはほぼ全域がTウィルスに感染し、ゾンビの町となっていた。アンブレラ社と関係の深い特殊部隊「S.T.A.R.S.」も対処に追われていたが、アンブレラ社から派遣された指揮官は即座に町全体の封鎖を決める。そして発電所の事故に見せかけて、核爆弾によって町ごと消滅を図ろうとしていた。 |
すごい。これまたアクション満載で、ハラハラドキドキのストーリー展開。憎たらしいアンブレラ社の指揮官がいることで、敵味方がハッキリして、単なる脱出劇に終わっていない。そして「ネメシス計画」が明らかになり、ラストには「プログラム・アリス」まで出てきて、何? やっぱり「3」も作るのね。商売上手だなあ。 とにかく、「ネメシス計画」によって超人的になってきたアリスがスゴイ。これで第3話があるとなると、だんだん「ダーク・エンジェル」みたいになってくる感じもする。そしてバック・ストーリーがなければ、これはゾンビの「ドーン・オブ・ザ・デッド」だよなあ。そしてバック・ストーリーがあるからこそ続編が作られるわけで、やっぱりそこはゲーム原作ということになるんだろう。 良くできている。ゾンビは動きが遅いけれど数がいるし、動きの速いゾンビ犬もいる。そして有機生命体はあちこち素早く飛び回り、神出鬼没だ。これでいっそう緊張感が増すという仕掛け。しかもヤツらはいくら酷いことをしようとも良心の呵責を感じる必要もない死体。日本人的にはそれでも「いかがなものか」という気もするが、それを言い出すときりがないし話が成立しなくなる。ゾンビを倒さなければ(首を折るか脳を破壊する)自分が殺されるのだ。 で、ウマイのは、町に閉じこめられるのが一般市民の他に、特殊部隊「S.T.A.R.S.」と「U.B.C.S.」(バイオハザード対策部隊)隊員という点。彼らは武装し技術も持っていることから、唯一脱出できそうなグループだ。どうやって脱出するのか。彼らは協力し合い、どうにか逃げ延びようととする。ここがおもしろい。もちろん、第1作で病院に収容されていたアリスもいる。 登場する銃器は、豪華で大型だけどとても読みにくいプログラムに解説されていた。アリスが目覚めてサープラス・ショップで調達する銃が、ガバメントを2列弾倉にしたパラ・オーディナンスP14。これのカスタムを2挺、MP5Kを2挺、さらに背中にモスバーグM500のピストル・グリップ・タイプを1挺。こいつを片手で構えてみせるのだから、ミラ・ジョボビッチ(本人はヨボビッチと発音していた)はただ者ではない。 特殊部隊は定番のMP5、ベレッタM92、最近よく見かけるG36にまじって、M4カービンもちらりと。それと一瞬なのでボクは確認できなかったが、イスラエルのマイクロ・ガリルとタボールARシステム(IMIのサイト参照http://www.imi-israel.com/、「U.B.C.S.」の標準装備らしい)も出ていたらしい。たしかにスチール(http://outnow.ch/Media/Img/2004/ResidentEvil2/)で見るとそれがわかる。 ジェネシスが持っているのは、レール・ガンという設定のミニガンM134の銃身を切り詰めたもののようだ。これを片手で持って撃っている。フル・サイズなら18.8kgもあるわけで、切り詰めていたとしてもそれほど変わらないだろう。これまたスゴイ。 今後注目の美女シエンナ・ギロリー(「タイムマシン」で殺される主人公の恋人役)が演じるジルは、最初はダブル・ショルダーに2挺のS&W・M5946を入れていてちゃんと撃ってみせるが、途中からM92になってしまうのは残念。S&Wじゃダメということか。 監督は多くの作品で第2班の撮影監督を務めてきたアレキサンダー・ウイットという人。本作が映画監督デビュー作になるらしい。なかなかいいんではないだろうか。「パイレーツ・オブ・カリビアン」や「トリブルX」「ボーン・アイデンティティ」「ブラックホーク・ダウン」などに参加している。今後に注目したい。 公開2日目の8時30分からという早朝初回、新宿の劇場は60分前に着いたらオヤジが1人。地下の劇場での上映で、いつもは下で待つので行こうとしたら、劇場の係員が案内するからここで待てという。45分前に10人くらいになり、オヤジは3人、あとは20前後の若い男性。女性は0。やっぱりそういう映画か。 35分前になっても案内がないのでおかしいなと思っていると、どこにもいる若者3人が列を無視して地下へ。しかし戻ってこない。先頭の人がおそるおそるのぞき込むと、そのまま地下へ行ってしまった。ボクも思い切っていくとドアが開いて、先ほどの若者たちが先頭で列を作っている。どうなってんの? ホント劇場の案内ってヘタなところが多い。これでトラブルにな、らないのは上映前に怒って映画を嫌な気持ちで見たくないからだろう。劇場はサービス業なんだからもっと考えて欲しい。アルバイトが多いんだろうけど。 30分前に開場。初回のみ全席自由。最終的には400席に6〜6.5割りの入り。早朝にしては多いのではないだろうか。下は母親に連れられた小学生くらい(字幕が読めるのか)から、上はオヤジまで。中心は圧倒的に20前後の若い男性。これは予想どおり。オヤジ2〜3割り、若い女性が2割りほどという感じ。 ミスター・インクレディブルの長い予告編が始まった。 |