日本語字幕:丸ゴシック体、下、栗原とみ子/ビスタ・サイズ(with Panavision)/ドルビー、dts
(米PG指定)
ガーフィールド(声:ピル・マーレー)が子猫の時から一緒に暮らしている飼い主のジョン(ブレッキン・メイヤー)は、高校の同級生で美人獣医のリズ(ジェニファー・ラヴ・ヒューイット)に夢中で、何かあるとすぐにガーフィールドをダシに使ってリズの動物病院に行く。そしてある日、リズからの子犬のオーディを飼ってくれるように頼まれ、快諾する。ガーフィールドはペットNo.1の座を奪われそうになり、オーディに意地悪をするが……。 |
アメリカン・コミックのガーフィールドが主人公の映画ということで、ほとんど興味がなかったが、予告編を見たら実写との合成で、それだけでも見る価値がありそうなので、見てみたが……おもしろい。笑えるし、なんだかハッピーな気分になれた。最近は暗い映画が多かったので、なんだか砂漠でオアシスに出くわしたような気分。 とにかくなんと言っても3D-CGで生み出されたアニメのガーフィールドがすばらしい。全出演者の内、ガーフィールドとたぶんネズミだけがCGで、あとは実写だと思う。しかし、絵のリアルさと合成の自然さで、まったく違和感がない。まるで本当にそこに存在しているみたい。本物の犬までがCGに対して舐めたりじゃれたり演技をしているが、一体どうやって撮ったのだろう。ホントすごい。 また、ジェニファー・ラヴ・ヒューイットのきれいなこと。彼女を見るだけでも気分がいい。昔、日本では八千草薫が言われたように、お金を払ってでも見る価値がある美しさというヤツだ。 さらにハリウッド・アニメの慣例に従って、声優陣も豪華。ガーフィールドが「ゴースト・バスター」(Ghost Busters・1984・米)や最近では「ロスト・イン・トランスレーション」(Lost in Transration・2003・米)のビル・マーレー。TVの子ども番組の人気猫バースニキティこと本名ロード卿に、傑作アクション「プランケット・アンド・クマレーン」(Plunkett & Maclean・1999・英チェコ)の貴族や「X-men 2」(X2・2003・米)のナイトウォーカーのアラン・カミング。 監督は、キアヌー・リーブスがアホな若者を演じた「ビルとテッドの大冒険」(Bill & Ted's Excellent Adventure・1989・米)の続編、前作並におもしろかった「ビルとテッドの地獄旅行」(Bill & Ted's Bogus Journey・1991・米)のピーター・ヒューイット。だから、現実離れした話を破綻させずにまとめ上げることができたのだろう。今回は「ビルと……」ほどは現実離れはしていないので、演出も抑え気味で、それが良い結果をもたらしているようだ。こういうコメディで感動させるのは、相当難しいことのはずなんだが。きっとすごい実力を持っているのだろう。ただ日本公開は少ないようだが……。 公開2日目の字幕版1回目(吹替版2回上映後)、40分前に銀座の劇場に着いたら、ちょうど前回が終わったところ。清掃後の入れ替えということで15分ほど待たされて25分前に場内へ。この時点では20人くらい。ほとんど20代〜30代の女性で、たぶんは皆ガーフィールドのファンだろう。ファミリーが2〜3組。字幕は大丈夫なのだろうか。子どもたちは小学生のようだったが。男は中高年と20代後半が半々ずつ、といっても2人、2人の合計4人のみ。あらら。 プレミアム・シートが6席×4列あったが、さすがにここは0。ところが上映間近に若いカップルがちょっと増えて、1組がプレミアムに座った。金持ってんなあ、若いくせに。男女比は2対8でほとんど女性。その中で中高年が3〜3.5割で、あとは20〜30代が圧倒的。キャラの勝利という感じだろうか。 画面に撮影防止(トレース)のためのドットあり。 |