The Whole Ten Yards


2004年10月11日(月)「ツイステッド」

TWISTED・2004・米/独・1時間37分

日本語字幕:手書き書体、下、松浦美奈/ビスタ・サイズ(with Panavision)/ドルビー、dts

(米R指定)

http://twisted-movie.com/
(全国劇場案内もあり)

SFPDの女性刑事ジェシカ・パーカー(アシュレイ・ジャッド)は成績優秀で、ついに念願叶って殺人課に配属される。父親代わりの本部長ミルズ(サミュエル・L・ジャクソン)の後ろ盾があったからと言われないよう頑張るのだが、しばしばシングル・バーで見知らぬ男と知り合い関係を持つクセがあった。そしてその男たちが猟奇的に惨殺される事件が発生。状況からジェシカが一番怪しいと、捜査をはずされそうになる。

71点

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 おもしろいけれど、一言でいえば「普通」。クボタンが「柔スティック」として登場するのが目新しいか。もとは琉球空手の「ヤワラ」だ。だから「ヤワラ・スティック」。ショップ・スープに詳しい情報がある。(http://www.soup-brucelee.co.jp/budo/_frame/K003-a01f_b92831154-frame.html)

 主人公がいくらがんばっても、男をあさるような女のため、いまひとつ同情的になれない。さすがのアシュレイ・ジャッドが演じても、そんな主役では観客が感情移入できないのだ。彼女が突っ張るほど反感を覚えてしまう。「ほっといてよ」といわれて放っておけなくなるタイプではなく、「じゃ、そうするよ」と言って人が離れていってしまうタイプ。特にキリスト教圏での印象は悪いらしく、IMDbで4.6点という低得点。

 監督のフィリップ・カウフマンには「ライト・スタッフ」(The Right Stuff・1983)という宇宙開発に命をかけた男たちの名作があるが、ショーン・コネリーの「ライジング・サン」(Rising Sun・1993・米)以降、何年も作品を作っていなかった。その後の最近作はマルキド・サドを描いた「クイルズ」(Quills・2000・米)。これもなかなかおもしろかったが、確か単館系の公開。

 脚本に問題ありだとすると、これが二作目になるサラ・ソープか。悪くはないが、惜しいところで観客の心をつかみ損ねてしまったようだ。

 公開3日目の初回、銀座の劇場に15分前に着いたらすでに開場していて、指定席無しの360席に3.5割りほどの入り。なかなか多い。20代のカップルもいたが、中心はほとんど中高年。こういったミステリー、サスペンス系はやっぱり中高年向きのようだ。男女比は半々で白髪が目立った。最終的には6割りほどの入りは立派。

 売店がグレードアップしていてグッド。コーヒーを飲みたかったがガマン、ガマン。

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