2004年11月28日(日)「ポーラ・エクスプレス」

THE POLAR EXPRESS・2004・米・1時間40分

日本語字幕:手書き書体、下、風間綾平/シネスコサイズ(一部IMAX 3D上映)/ドルビーデジタルEX、dts ES

(米G指定=誰でもOK)

http://www.polar-express.jp/


あるクリスマス・イブの深夜、最近サンタクロースの存在が信じられなくなってきた少年の家の前に、ポーラ・エキスプレスと名の入った列車がやって来る。サンタクロースのいる北極まで行くという。乗るかどうかは君の意思次第だと車掌が言い、少年は迷った末、列車に乗り込む。

72点

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 コテコテのクリスマス映画だが、感動できる。そしてクリスマスの意義をもう一度考えさせてくれる。ミュージカルの要素もあり、たった一晩だが子供の喜びそうな大冒険の数々。これも笑顔で劇場を後に出来ると思う。

 ただ、なぜこれが3D-CGでなければならないのか、さっぱりわからない。実写でいいじゃない。それか、もっと漫画的にしてしまうか。中途半端な印象が拭い切れない。

 考えてみると、これはつまりトム・ハンクスが何役もやるために作った映画なのかもしれない。そりゃ、役者としてはやってみたいテーマだろう。年齢を気にせず、外見も気にせずいろんな役柄を演じられるというのは。しかし、それを観客が見たいと思うかどうかは別問題。本作を見る限りは、ハッキリ言って実写で見たかった。ストーリーは良いのだから。

 ジェット・コースターのような列車やサンタの町はCGでなければ描けないとしても、子供の寝室や列車内といった普通のシーンが、いくらモーション・キャプチャーで本当の人間の動きを取り込んだとしても不自然なのだ。これでつかの間の“夢”から醒めそうになってしまう。たとえば現実は実写で、“夢”の中はCGとかできなかったんだろうか。意地悪く考えると、どうだココまで出きるんだぞというような不遜な姿勢まで見えるようで、悲しくもあった。たぶん笑うべきところもたくさんあるのだろうが、英語がわからないからか、感覚が違うからか、笑い声はほとんど上がらなかった。

 随所にIMAX用の飛び出す3D効果を狙ったカットが多く、やっぱりあと1,000円出してIMAXにしたほうが良かったかなという後悔も……。ただ1,000円は高いよなあ。列車のシーンの迫力はIMAXになったら数倍だろうけど……。

 公開2日目の2回目、銀座の劇場はこれが字幕版の1回目で、35分前に付いたら、ロビーには17〜18人。男女比は半々。すぐに列を作るように案内があり、奥の廊下へ。

 20分前に入れ替えとなって場内へ。中央11席×2列と1列の半分5席が指定、6席がぴあ席。この時点で50人くらい。字幕版だというのに下は幼稚園くらいから、上は老人まで。中心は10代、高校生くらい。中高年は少なかった。ただ、親子連れっぽい2人(母と息子、母と娘、婆と孫)は結構いたかも。

 最終的には516席に2.5割ほどの入り。指定席には2組4人が座った。ぴあ席は0。本作品は前売り券を当日券と引き換える必要なし。本当は新宿の大劇場で見たかったのだが、字幕版の上映が夕方になってからでないとないので、諦めた。残念!中途半端3D-CG斬り!(祝・流行語)


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