日本語字幕:丸ゴシック体、下、戸田奈津子/ビスタサイズ(1.66、with Panavision)/ドルビーデジタル、dts、SDDS
(米PG-13指定)
東欧クラコウジアからニューヨークのJFK国際空港へやってきたビクター・ナボリスキー(トム・ハンクス)は、ちょうど到着した時、母国にクーデータが起こり、パスポートとビザが無効になってしまう。入国も出国もできなくなり、しかたなく改装中の67番ゲートに寝泊まりすることにするが……。 |
かーっ、来た。久々に人々の優しさに触れ、ポロリと涙が……。かなり良いけれど、あの中盤の盛り上がりのままエンディングまで行って欲しかった。なんか途中から失速した感じも少し。贅沢かもしれないが、ラストが弱いような気がした。スッチーとの話は、とりあえず置いておくとしても、 いろいろ細かなエピソードの作り方がうまく、それを積み重ねていって大きな感動を生み出す手法ながら、ほとんどはトム・ハンクスの“いい人”演技にかかっている。彼が演じるキャラクターが観客の心を捕らえられないと、この話は成立しないのだ。もちろんトム・ハンクスなのでそんなミスは犯さないけれど。マジメで、一生懸命で、ピュアな人物を自然に演じている。 すごいのは、舞台となるJFK国際空港をそっくりそのままセットで作ったこと。本物のように見えるが、実はすべて作り物らしい。ものすごく広いし、バーガーキングもあるし、スタバもあるし、ヒューゴもあるし、当然エスカレーターだって自動ドアだって、2Fまでも、天井までも備えている。そして、ここをエキストラで埋めたのだから、これまたスゴイ。 ボクはトランジッションである空港に8時間ほどいたことがあるけれど、最初は空港にあるショップをかたっ端から見て回って、店が閉まった後は主人公のナボリスキーのようにベンチで仮眠し、朝トイレで顔を洗いヒゲを剃った。掃除の人は見慣れているのだろう、ベンチで寝ている人を見てもほとんど無関心だ。そんなわけで、なんとなく主人公の気持ちがわかる……わけないか。 最高のシーンは空港の全従業員とナボリスキーに連帯感が生まれるところ。ボク的にはストライク・ゾーンにズバンと来た。涙が出で、あやうく声まで出てしまうところだった。危ない、危ない。 面白いのは、何カ月か空港で暮らさなければならなくなって、生きて行くためにお金もうけの方法を見つけて行くところ。そうか、確かにこうやれば空港でお金もうけができるか、と感心した。後半は映画的な演出で、まずあり得ないと思うけど。 ラスト近く、やっぱりハリウッド映画らしくSWATが出てくる。いろんな銃が出てきたようだが、多かったのはM4カービンか。でも、映画ではよくあるが、あんなふうにターゲットを360度取り囲んで発砲したら、貫通して同士打ちになってしまうだろう。残念、切腹! 公開2日目の初回、こちらも混雑を予想して55分前に着いたら、新宿の大劇場はオヤジが3人。50分前に列の案内があって、当日券の列に10人くらい。前売り券の列に3人くらい。それが45分前になったらすでに当日20人、前売り7〜8人。 下は小学生の親子連れから老人まで幅広い。中心は20代後半〜オヤジ。男女比は半々。40分前に窓口が開き、当日券を発売。買った人は前売り券の列に並ぶ。35分前に開場して場内へ。初回のみ全席自由。12席×5列のカバーの席もOK。 最終的には1,044席に7割の入りは上等。1/3は中高年で、男女比は半々だった。 予告編は「戦国自衛隊」、トム・クルーズの「宇宙戦争」、「スター・ウォーズ シスの復讐」「ボーン・スプレマシー」など。 |