日本語字幕：写植丸ゴ下、瀬尾友子／ビスタ・サイズ（with Panavision）／ドルビーデジタル、SDDS
（米R指定、日PG-12指定）|
トム（ケヴィン・ベーコン）は、ある日、妻のマギー（キャスリン・アープ）の姉リサ（イレーナ・ダグラス）から無理矢理催眠術をかけられ、ある暗示を与えられる。するとそれ以来、暴力的な映像が白日夢のように現れるようになる。そして家の中にいる若い女の霊までもが見えるようになる。しかし、その若い女は幼い息子のジェイク（ザッカリー・デイヴッド・コープ）にも見えていた。トムは息子を守るためにも、その若い女が何を訴えようとしているのか、調べる決心をする。 |
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怖い。そして謎解きが面白い。話としてはよくあるパターンで、特に目新しいところはないけれど、見せ方がうまい。徐々に異常な世界へ引き釣り混んでいって、一気に畳みかけるように核心へと迫り、アクション映画のようになってパッと終わる。いわゆるB級の王道なのだろうが、異常な話なのにとても入り込みやすく、ついつい主人公の気持ちになって見てしまう。 ただ、なんで1999年という6年も前の作品が今ころ公開されるのだろう。というか、なぜ6年前に公開されなかったのか。その方が気になる。なんで？ 面白いのに。ひょっとして、同じ年に「シックス・センス」などのサスペンス・ホラーが公開されたので、かなわないだろうと、引っ込めたらタイミングを失って公開できなくなってしまったとか……。それで、またホラー・ブームがやってきたのでやっと公開したとか……。 当然ケヴィン・ベーコンがうまいというのはあるのだが、本作はそのケヴィン・ベーコンを出演させたことに成功の一因があるとしても、それでもなお脚本が良いのではないだろうか。主人公はまったくオカルトとか興味のない現実的な男なのに、巻き込まれるようにしてそっちの世界にはまってしまう。観客も同じようにオカルトとか信じていなくても、主人公と一緒に巻き込まれて信じざるを得なくなる。 書いたのは監督も兼任しているデヴィッド・コープという人。もともと脚本家としてキャリアをスタートした人で、「トイ・ソルジャー」（Toy Soldiers・1991・米）とか「ジュラシック・パーク」（Jurassic Park・1993・米）、「パニック・ルーム」（Panic Room・2002・米）なんて面白い映画の脚本を書いているかと思うと、「シークレットウィンドー」（Secret Window・2004）や「宇宙戦争」（War of the Worlds・2005・米）なんていう？な作品の脚本も書いている。これ、考えてみると、「スパイダーマン」（Spider-man・2002・米）以前のものは面白いが、2004年以降は？ってこと？ だから1999年の本作を引っ張り出してきて公開した？ 徐々に話が異常な世界に突入していくと、ついには銃を持った犯人が現れる。1人はS&Wの.38口径ミリタリー＆ポリス4インチらしき銃。家に護身用に持っていたものという感じ。そのあと2人がガバメントとS&Wの357マグナム4インチらしきものを持って入ってくる。これはかなり攻撃的な銃なので、そこまで考えての演出だと思われる。つまり、最初の1人はそれほど悪い奴でもないが、後から出てきた奴らは結構悪いということ。いい加減に設定しているのでなければ。それが読めるし、その効果が出る。銃を侮ってはいけない。.38口径なら家の壁は突き抜けないが、.357マグナムになると家の中で撃ったら隣の家まで弾丸が飛んでいく。ガバメントは特殊部隊が使う軍用拳銃だ。 公開8日目の、2回目、銀座の劇場は3館あるうちの最小の劇場での上映。最悪。都内有数の小ささ。なんだか騙されたような気分。オーディオ・フェアなどのメーカーのデモ・ブースのほうがスクリーン・サイズが大きいくらいだ。しかも喫煙スペースが入口のすぐ横にあり、休憩中開けているものだからタバコの煙が全部場内に入ってくるという劣悪環境。これで大劇場と同じ料金を取るのだから考えてしまう。安いのだったら我慢もするが……。 40分前に着いたら、せまいロビーには6人ほどの人。これで喫煙OKだから座ったらかなり煙い。30分前になって12人くらいになり、男性7人、女性5人。ほとんどは20〜30代。中高年は4〜5人。 10分前になって入れ替えとなったが、入れ替えに10分は短い。ここの場合たいしたドリンクも売っていないし、狭いからまだましだが……。最終的には72席に30人くらいの入り。 予告で「CUBE3」が。「2」がつまらなかったから期待できそうもない感じだか。 |