The Marksman


2006年9月17日(日)「ザ・マークスマン」

THE MARKSMAN・2005・米・1時間34分

日本語字幕:丸ゴシック体下、村田 恵/ビスタ・サイズ/ドルビーデジタル、dts、SDDS

(米R指定)(IMDbではビデオ作品)

http://blog.excite.co.jp/wesley-snipes/
(劇場案内もあり)


テロリストのゼイザン(ダン・バダルー)がチェチェンの原子力発電所を占拠、リアクターを手に入れ原爆として作動させようとしていた。アメリカ政府は占拠された発電所に4人のアメリカ人研究者がいたことから、介入を決定。捕虜となったアメリカ人研究者を救出し、リアクターが到着する前に原子力発電所を爆撃する計画を立案し、優秀なレンジャー・チームを派遣する。

69点

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 どうみても低予算。それなりのアクション、それなりのストーリー、それなりの出演者。ルーマニアで撮影されているので、戦車とかヘリも登場するし、派手な爆発もあるのだが……。

 面白いのは、裏で起こっていることなのだが、それが判明する衛星写真というのが、都合よすぎる感じがして、どうにも説得力なし。あとは、主人公がいつもどおりの特殊部隊員ながら、誘導ミサイルの目印となるマーク(発信機のようなもの)をセットするベテランだという点。

 銃器はルーマニアらしく、ちょっと変わったものが登場。民主化以前はワルシャワ条約機構に入っていたので、ロシア系のものが多い。テロリストたちはたぶんルーマニア判AK47のAIMのアサルト・ライフルのワイヤー・ストック。ジープに搭載されたマシンガンは、PKかPKMマシンガン。ただ、副官のみフォア・グリップの長い銃を持っていたが、あれは何だったのだろう。

 一方、西側の兵器は少ないようで、本来なら特殊部隊なのでM4カービンなど使っているところだが、これがウージーになっている。しかも、普通のウージーではなく、ウージーのレシーバーにKG9のようなフレームをつけ、引き出し式のストックを付け加えたもの。さらにウェズリー・スナイプスのものにはサイレンサーまで取り付けられている。すごい銃だ。

 同じくウェズリー・スナイプスが主演した「アウト・オブ・タイム」(Unstoppable・2004・米)もブルガリアで撮影されていたが、ようするに東欧は映画が撮影しやすいらしい。とくに爆発や銃撃戦の多いアクション物は。

 有名な出演者は主役のウェズリー・スナイプスと、軍の責任者役の「エイリアン2」(Aliens・1986・米)でちょっと気の弱いゴーマン中尉を演じたウィリアム・ホープくらい。

 監督はマーカス・アダムスという人で、これまで撮った作品はいずれも日本未公開。本作がアメリカではビデオ作品であり、予算が少ないにしても、いまひとつ力不足か。今後に期待したい。

 銀座の公開初日はストラップのプレゼントがあったらしいが、スナイプス・ガールだかなんだかのイベントがあるというのでパス。2日目の初回、40分前についたらオヤジが3人。25分前くらいになって開場し、指定席なしの場内へ。ただし、ここは前席に人が座るとスクリーンがよく見えなくなる。現時点でスクリーンが見えても、人が増えてきたら見えなくなる可能性は高い。せめて座席は千鳥配列にして欲しかったなあ。中央には通路を付けるとか(収容人数が減るが)。

 最初は中高年が10人ほど。白髪が目立つ。こういう人たちに対して「ウェズリーの大運動会」というアプローチでいいのかなあ。

 スクリーンはビスタで開いていた。最終的には130席に4割ほどの入り。20代くらいは1/4ほどで、女性はオバサンが5人ほど。あとは中高年。

 最近、明るいまま予告編を上映する劇場が増えたが。ここは暗くしてから予告編上映。オーランド・ブルームの「ヘイブン」はちょっと暗そうな話。どうなんだろうなあ。「ダンジョン・アンド・ドラゴン2」は、前作がアレだったのに、よく続編が作れたなあという感じ。「バタリオン5」って、2とか3とか4ってあったっけ? まあ、いくつもあるゾンビ物。「地獄の変異」は「ディセント」に似ているようだが、面白そうではある。窓口で聞いたら、前売り券はないのだとか。あらら。もっと驚いたことは、このウェズリーの大運動会は3作品とも同じデザインの共通前売り券で、1作目が始まった時点で前売りは終了したらしい。2作目を買おうとしたら、もう販売は終わったとあっさり。そんなの1枚目を買った時に言ってくれよ。だったらもう見るのは止め。


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