Odoru Daisousasen 3


2010年7月4日(日)「踊る大捜査線THE MOVIE 3ヤツらを解放せよ!」

2010・フジテレビジョン、アイ・エヌ・ビー・2時間21分

シネスコ・サイズ/ドルビー・デジタル


公式サイト
http://www.odoru.com/
(必要な情報がどこにあるのかわかりにくい。全国の劇場案内もあり)

新湾岸警察署ビルが完成し、経費節減しつつ素早く引っ越しをするため引っ越し対策本部が設置され、係長に出世した青島俊作刑事(織田裕二)が本部長に就任した。ところが、引っ越しが始まってまもなく青島刑事の健康診断の結果が出て、レントゲンで肺に影が映っているので、至急大きな病院で精密検査を受けるように指示される。重病かもしれないと落ち込む青島刑事。そんな時バス・ジャックと銀行侵入事件が発生する。ところが現場へ駆けつけると、どちらも犯人は消え、被害もない。実は、刑事たちが捜査に出ている間、引っ越し業者に変装した5人組が湾岸署に侵入し、ファイルをコピーしていったのだった。さらに、新湾岸署にも侵入、青島刑事の拳銃、恩田すみれ刑事(深津絵里)の拳銃、中国からの研修生のワンさん(滝藤賢一)の拳銃が盗まれる。

75点

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 さすがの人気シリーズ。ちゃんと笑わせて、ハラハラさせて、応援したい気にさせて、感動もさせる横綱相撲。安心して見られる。楽しいし、2時間21分、たっぷりと「踊る」を堪能させてくれる。毎度毎度同じパターンなのだけれど、面白い。

 終了後、劇場を出る際、若いカップルが「見ちゃったねえ。見終わるとなんか寂しいね」といってたけど、ウン、確かにそんな感じ。期待して、ついに見たんだけど、見終わったらもう次がないという。これ、良い脚本ができるなら、もう一度TVでシリーズをやってもロングランできるのではないだろうか。TVなら何回か続けて見ることができる。もしくは、2年に1本とか定期的に作って欲しい。もう国民的番組になってしまっているのだ。「釣りバカ」や「寅さん」を超えるのは本作しかない。

 暖まらないうちの冒頭のギャグはちょっと滑り気味だが、それ以降は狙いどおりにバンバン受けていた。ちゃんと笑える。うまい。ちょっとギャグに寄りすぎている感さえある。でもやり過ぎのぎりぎりでシリアスへ持っていくところなんざあ、さすが。アクションもちゃんと入れているし。

 惜しいのは、画質がどうにもビデオっぽいこと。コントラストが浅く、なんか力の無い絵。どうしたんだろう。音はクリアーで聞き取りやすく、サラウンド感も良く、よく回っているのに残念。

 新しく加わったキャラクターは、亡くなった和久さんの甥っ子として登場するのが新人の和久伸次郎で、演じるのは伊藤淳史。中国からの研修生は、ちょっと不気味なカンフー名人、王明才で、演じるのは「クライマーズ・ハイ」(2008・日)で精神的におかしくなるカメラマンを演じた滝藤賢一。パソコンオタクの新人、栗山孝治は「交渉人THE MOVIEタイムリミット高度10,000mの頭脳戦」(2010・日)の川野直輝。そして若手キャリアの鳥飼誠一に小栗旬。いかにも次が作られそうな強力布陣。でもスリー・アミーゴスは引退?

 スタッフも変わらず、脚本は「誰も守ってくれない」(2008・日)の監督・脚本をやった君塚良一。監督は本シリーズだと断然光る「少林少女」(2008・日)でやっちゃった本広克行。製作はもちろんフジテレビの亀山千広。

 盗まれた拳銃はチーフのようで(ニュー・ナンブもあったかも)、2インチのラバー・グリップ付きとノーマル・グリップ付き、そして4インチのノーマル・グリップ付き。エンド・クレジットの時アップ写真が出る。SATは今回はスナイパー・ライフル。レミントンのM700か。

 ラスト、エンド・クレジットのあとで少し映像あり。見なければならないほどではないが、暗いうちに席を立つこともない。これを見てから出ても損はないだろう。

 公開2日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、25分前に付いたら開いていて、20分前には入場開始。下は小学生くらいから、中高年まで幅広く、万遍なくいた。全世代に指示されているようだ。男女比は4対6くらいで女性の方が多かった。607席の8割くらいが埋まったところでCM予告が始まったが、まだ続々と入って来て、最終的にほぼ満席となった。さすが国民的映画。

 ちょい暗で始まった予告で気になったのは……なんとついに上下マスクで「SPACE BATTLESHIPヤマト」の映像付き予告が始まった。期待が持てそうな映像だった。劇場で前売り券を買うと、同い年生まれのキャラクター、ハローキティのヤマト・バージョン・ストラップがもらえるらしい。こりゃ、ビックリ。7/3発売で、それで昨日混んでいたのかも。全国で先着5万名。

 スクリーンが左右に広がってシネスコになって「THE LAST MESSAGE海猿」の予告。本当の3D撮影なんだろうか。


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