2015年11月22日(日)「リトルプリンス 星の王子さまと私」

THE LITTLE PRINCE・2015・仏・1時間47分(IMDbでは108分)

日本語字幕翻訳:太丸ゴシック体下、佐藤恵子/シネスコ・サイズ(デジタル)/(表記無し。IMDbではドルビー・デジタル)

(スイス6指定)(日本語吹替版、3D上映もあり)

公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/littleprince/
(音に注意、全国の劇場リストもあり)

夏休みが始まる日、9歳の女の子(声:マッケンジー・フォイ)はシングル・マザーのお母さん(声:レイチェル・マクアダムス)と、名門校「ワース学園」に入学するため、学区内となる地区に引っ越してくる。そこは隣に風変わりな古い家があって、変人のおじいさん(声:ジェフ・ブリッジス)が住んでいるため、家賃が安かったのだ。そして引っ越し初日から、となりからプロペラが飛んできて塀と壁を壊される。ヒコーキを直していたおじいさんは弁償にと大きなビンに詰まったいっぱいのペニー硬貨をくれる。女の子が数を数えようとすると、中から小さな男の子の人形と、剣、貝、ビー玉などが出てくる。そんなときお隣から紙ヒコーキが飛んできて、そこに「星の王子さまは友達を欲しがっていた」と書かれている。興味を持った女の子は穴の開いた塀を通ってお隣へ行くと、飛行士だったおじいさんは不思議な話をして聞かせるのだった。

76点

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 感動的なきれいな物語。あやうく涙が流れそうになった。これは久々。とはいえ、何かが解決するわけではなく、壮大なファンタジーとは言え、実際に起きた出来事なのか、それとも彼女の空想の中でのお話なのか、明確にされていない感じ。ボクは「星の王子さま」を読んでいないが、こういう別れのお話なのだろうか。心の目で見れば、いつもそばにいるよと。

 サン=テグジュペリの「星の王子さま」に書かれているらしい「大切なものは目に見えない」「星がきれいなのは花が隠れているから。砂漠がきれいなのは水が隠れているから」などの名言も、ちゃんと使われている。そして、グサリと心に刺さる。ちなみに、原作の解説は公式サイトにもある。

 現実世界が3D-CGアニメで、お話の部分が紙などを使ったコマ撮りの実写という手法も面白い。どうやって撮ったのかわからないショットもある。すごいなあ。そして、キャラクターが魅力的。星の王子さまもそうだが、キツネもなかなか素敵。そういえばムビチケカードを買ったら、このキツネのストラップをもらったっけ。

 たぶん隣の変わり者のお爺さんと、小さな女の子の交流がほんわかとした暖かな感情を生み出してくれるのだろう。現実世界でも、もっと高齢者と幼い子供たちの間に交流というかコミュニケーションを取る場をもうけられないものだろうか。そんな気がした。親たちは生活に追われ、子供たちの将来を案じて、ファンタジーや空想の世界を語れないことも。そんなときは、やっぱり引退した高齢者、おじいちゃん、おばあちゃんだろう。

 ただ、現実的に考えると、子供の将来を考えて、良い幼稚園に入れて、良い学校に入れて、というのは当たり前かなとも。そのためにシングル・マザーのお母さんはしゃかりきに働く。うーむ。それで子供とのコミュニケーションが少なくなって行く…… 辛い問題だ。




【ただいま執筆中。少々お待ちください】


 公開2日目の初回、2Dの字幕版を探して、一番早い新宿の劇場をムビチケカードで確保。当日は10分前くらいに開場。若い女性が多い感じ。最初12人くらいいて、男性は4人ほど。最終的には184席に30人くらい。みんな3D版や吹替版を選んでいるんだろうか。

 気になった予告編は…… 「ちびまる子ちゃん」や「妖怪ウォッチ」などの子供向けアニメに続いて、シネスコの左右マスク「ズートピア」はディズニーの新作アニメらしい。二足歩行の動物の世界で、詐欺師と警官のお話になるらしい。4/23公開。

 シネスコの四角の枠付き「アーロと少年」は、もし恐竜が絶滅せず、人類と共生していたらという物語らしい。これも3D-CGアニメ。ただ絵はちょっと子供向け。3/12公開。

 マスクが左右に広がって、シネスコ・サイズになって本編へ。


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