2016年2月21日(日)「SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁」

SHERLOCK: THE ABOMINABLE BRIDE・2015・英・2時間00分(IMDbでは90分)

日本語字幕:丸ゴシック体下、林 完治/16対9(HDデジタル、Arri ALEXA)/音響表記無し(IMDbではステレオ)

(英15指定)

公式サイト
http://sherlock-sp.jp
(音に注意。全国の劇場リストもあり)

1895年、ロンドン。元軍医のジョン・ワトソン(マーティテン・フリーマン)は戦場から戻って、探偵のシャーロック・ホームズ(ベネディクト・カンバーバッチ)と一緒に下宿しながら、ホームズの活躍を小説にして「ストランド・マガジン」に発表し好評を得ていた。そしてクリスマスの日、怯えた様子のレストレード警部(ルパート・グレイヴス)が訪ねてきて、奇妙な事件のことを話す。新婦となったエミリー・リコレッティ夫人(ナターシャ・オキーフ)が、ウエディング・ドレス姿のまま、通りに向けて銃を乱射した後、自分の頭を吹き飛ばして自殺したというのだ。ところがその夜、新郎のトーマス(ジェラルド・カイド)が阿片窟を出て、妻の遺体が置かれた安置所に向かおうとした時、死んだはずエミリーが現れてトーマスを射殺したというのだ。ホームズはすぐに死体安置所に向かう。

74点

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 TVドラマの特別編で、期間限定特別公開作品。オリジナルTV版は90分。本編の前に脚本家で製作総指揮のスティーヴン・モファットによる撮影セットのこだわり解説があり、本編終了後に同じく脚本家で製作総指揮で出演もしているのマーク・ゲイティスによる出演者インタビューもある。

 サービス満点で、TVシリーズを見ていたファンの人には、たまらないものがあるのだろう。しかしそうでないボクのような観客には、本編前後のメイキングは家でついでに見ればいいレベルのもので、退屈だった。家でTVを見ているみたい。緊張感に欠ける。不要。

 本編はそれなりに良くできていたと思うが、どこか画質がイマイチのところがあり、気のせいかもしれないが映画的でないというかTV的な印象。ちょっと明るい部屋で見るように、全体に明るいような。黒も真っ黒じゃないというか。そして事件の起きている現場に、話を聞いている部屋のセットがあるとか、奇をてらった演出は好みの分かれるところだろう。

 ファンにはおなじみの登場人物の癖とかギャグがあるようで、よく笑っている人もいたが、ボクにはまったくピンと来なかった。やっぱりTVシリーズを見ていないと……。

 冒頭、これまでのシリーズの名場面なのか断片映像がコラージュされるが、関連性はなく、ランダムに繋いだもので、説明にもなっていないため、TVシリーズを見たことがない人にはチンプンカンプン。時代設定も違うし。本作だけが過去と現代を行き来する。しかし、それも麻薬の力を使ってで、ホームズはほとんどジャンキー状態。事情を知らない初見者はちょっと引く。最近逮捕された元野球選手か、と。


【ただいま執筆中。少々お待ちください】


 公開3日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、ムビチケで確保。当日は15分前くらいに開場。ベネディクト・カンバーバッチのファンなのだろう、若い女性が多かった。下は小学生くらいからいたものの、やはりメインは中高年。男女は3対7くらいで、遅れてくる人が多く、最終的に499席の5割くらいが埋まったようだった。

 気になった予告編は…… 四角の枠付き「世界から猫が消えたなら」は今流行の猫もの。しかも佐藤健主演ということで、たぶん混むんだろう。5/14公開。

 左右マスクの「インサイダーズ 内部者たち」は久々に面白そうな韓国映画。暴力満載で、一見やくざ映画のようだったが、どうもひとひねり、ふたひねりあるようだ。またまたイ・ビョンホンがすごそう。3/11公開。

 左右マスクの「リリーのすべて」は新予告に。ちょっと重いかなあ。よくわからないし。でも、役者はスゴイ、エディ・レッドメインが女性っぽく見えた。3/18公開。

 枠付き「Mr.ホームズ」はちゃんとした劇場作品らしい。こちらは老人になったホームズの物語で、イアン・マッケランがまた良い雰囲気。30年前に解決できなかった事件を、少年と一緒にもう一度捜査してみるという話らしい。面白そう。3/18公開。

 枠付き「マネー・ショート」はリーマン・ショックの真実を描いたものらしい。世界経済の破綻を予測した4人のアウトローたちがいたとか。原作は「マネーボール」を書いたマイケル・ルイス。プロデューサーにブラッド・ピット。面白そう。3/4公開。

 左右マスクで本編へ。


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