2016年3月27日(日)「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」

BATMAN V SUPERMAN: DAWN OF JUSTICE・2016・米・2時間31分

日本語字幕:手書き風書体下、アンゼたかし/シネスコ・サイズ(デジタル、Arri、Panavision)/ドルビーAtmos(IMDbではドルビー・デジタル、DATASAT、SDDS、12-トラック・デジタル・サウンド、ドルビー・サラウンド7.1、IMAX6トラックも)

(米PG-13指定、アルティメイト版は米R指定)(日本語吹替版、IMAX版、3D上映、4DX上映、MX4D上映もあり)

公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/batmanvssuperman/
(音に注意。全国の劇場リストもあり)

初めてスーパーマン(ヘンリー・カヴィル)が地球に現れ、宿敵のゾッド将軍(マイケル・シャノン)との死闘が繰り広げられた結果、メトロポリスの街では多くのビルが破壊され、ブルース・ウェイン(ベン・アフレック)のビルも倒壊、多くの社員を失ってしまう。18カ月後、インド洋の海底で「ワールド・エンジン」と名付けられた緑色に光り輝く物質が発見され、レックスコープ社の社員が手に入れる。同じ頃、新聞記者のロイス・レイン(エイミー・アダムス)は、アフリカのナイアミで武装集団のリーダーにインタビューを試みていたが、同行したカメラマンがCIAであることがばれ、その場で射殺されそうになるが、スーパーマンが現れ、救い出してくれる。しかし、その直後、武装集団の一部が仲間に向かって銃を乱射、周囲にいた多くの善人までもが犠牲となる。公聴会で、現地人によりスーパーマンのせいで多くの犠牲者が出たと証言され、政府はスーパーマンの行動に制限を掛けることを検討し始める。ロイスはアフリカで銃弾を浴びた手帳から弾丸をとり出すと、分析に出す。またレックスコープ社の若き社長レックス・ルーサー(ジェシー・アイゼンバーグ)は放射性物質である「ワールド・エンジン」を国内へ持ち込むため、フィンチ上院議員(ホリー・ハンター)に働き掛けるが……。

80点

1つ前へ一覧へ次へ
 予告編に騙された。わざとミス・ガイドする予告だったようだ。予告から受ける印象では、なんだかスーパーマンの正義が独断化し、政府から活動の停止を命じられるも暴走して、建物などで被害を受けた人間代表のバットマンと戦うことになるというもののようだった。しかし、考えてみればこの展開ではスーパーマンは悪者になってしまい、ファンは黙っていないだろう。おかしいなと思っていたのだが、そういう話ではなかった。「『正義の味方』であったはずの彼の心は、やがて悪に染まる」のでは決してない。スーパーマンは劇中、まったくブレていない。でも、ちょっとバットマンはおバカかなあ?

 共通の敵がいて、そいつが2人のヒーローを罠にはめて戦わせ、漁夫の利を得ようとする話だった。敵はジェシー・アイゼンバーグが演じているだけあって、早口でインテリな感じがカンにさわり、誠にいやらしさが良く出ている。憎たらしい。それだけにラストの戦いは、モンスターがちょっと地味なデザインだが、激しく強烈。音楽ともうまく重なってものすごい迫力。しかし結局、街は壊され放題で、廃虚のようになってしまっている。どれだけの損害だろう。まあそれで人類は破滅の危機を逃れるわけだが……。

 テンポも良く、まったくダレさせないで2時間半を一気に最後まで見せる。長いが、長いと感じさせない。とにかく濃い内容。てんこ盛りで、しかもダーク。画質もダークで、絵画的で、コントラストが高く、重め。説得力とリアルさのあるファンタジー。「トランスフォーマー」(Transformers・2007・米)なんかの対極にある作品と言っても良いだろう。本作も3Dだけど。


【ただいま執筆中。少々お待ちください】


 公開3日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、3D上映もあって日にちと時間の選択が難しかった。内容をじっくりと味わうには通常の2Dが良いと思う。映画を楽しみたいのなら3Dだろうが。で、ムビチケカードで朝一の8時30分の回にしたら一番大きなスクリーンで、あまり混まなかったので助かった。12〜13分前に開場。観客層は意外と若い人たちが少なく、ほとんど中高年。昔からのバットマンとスーパーマンのファンだろうか。女性も少なく、だいたい1/4くらい。最終的には580席の5割ほどが埋まった。早朝にしては多い。さすが。

 スクリーンはシネスコで開いており、気になった予告編は…… ラインナップ情報によると…… えっ、また「ミュータント・タートルズ」やるの? あんなに不評で、不入りだったのに? やっぱりマイケル・ベイか。金があるからできるのかなあ。不思議。

 四角の枠付き「ゴーストバスターズ」(クッキーをオンにしないと見られない)はついに映像付きの予告公開。女ばかりのバスターズ、なかなかすごそう。この時点ではどんな女性達なのかはまったく不明。期待していいのだろうか。また3Dっぽいが…… 8/19公開。

 枠付きの「シビル・ウォー」も新予告に。スパイダーマンやアントマンもいるなあ。単なる内輪の喧嘩話でなければいいが。4/29公開。

 枠付き「ミュージアム」は小栗旬主演のスリラーらしい。監督は大友啓史って、8/6公開の「秘密」も大友監督だったのでは? 「カエルのマスクを被り、見せる事にこだわり刑を執行する」猟奇殺人鬼を小栗の刑事が追い詰めるらしい。秋公開。

 枠付きの「スーサイド・スクワッド」は新予告に。スゴイ映像。悪党が暴れまくり。カッコ良くって、スカッとしそうな雰囲気。これまでのアメコミ・ヒーローもので悪役をやってきた奴らが取引して手を組み、もっと悪い奴らと戦うと。クィーンの曲がピッタリはまって、とにかくカッコいい! 9/10公開。

 暗くなって、映画泥棒のあと本編へ。


1つ前へ一覧へ次へ