日本語字幕:丸ゴシック体下、風間綾平/シネスコ・サイズ(デジタル、Arri)/(表記なし)
(米PG-13指定)
ドイツで暮らすケチな車泥棒、アメリカ人のケイシー(ニコラス・ホルト)は、クラブで出会ったアメリカ人留学生のジュリエット(フェリシティ・ジョーンズ)と恋に落ちまじめに生きようとするが、その矢先に彼女の腎臓疾患が発覚、腎臓移植するしか手はないと告げられる。そこで、相棒のグリース(マーワン・ケンザリ)とともに、以前世話になったトルコ人のボス、ゲラン(ベン・キングスレー)のところに行く。ゲランは、仕事相手の大ボス、ヨーロッパの麻薬王ハーゲン・カール(アンソニー・ホプキンス)がチリから密輸したコカインを輸送するトラックを奪えば、25万ユーロずつやるという。腎臓移植には20万ユーロは掛かると言われており、2人はやることに。しかしハーゲン・カールはプロの傭兵軍団を持っており、万全の体制を整えていた。
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うーむ、前半がダメ。前半というか、前の2/3くらいがダメ。後半というか、ラスト1/3くらいは面白い。これはどう評価したらいいのか。とにかく事件の発端となる導入部が強引で納得できないので、主人公に感情移入できないし、ヒロインも魅力的に撮られていないので、命を懸けてまで助けてあげたい気にならない。映画としては失敗ではないだろうか。だから後半の逃走劇も、みんなに迷惑をかけているだけで、ハラハラ、ドキドキしない。 ただ、敵のボスが牙をむいたあたりから良くなってくる。とんでもなく悪くて、残酷。そして執拗に追ってくる。雇われたらしいプロは、ボスの命令を忠実に実行する。そしてラストのどんでん返し。バカじゃなかったんだ、と。 とはいっても、主人公がダメを絵に描いたようなチンピラ的なキャラクター。悪のふりして簡単に金を儲けようとするセコイやつ。ダメすぎる。そして魅力的に撮られていないヒロインに声を掛けてもなあ。まじめな女子大生で、クラブで軟派するようなヤツはタイプじゃないとか言って、自分もクラブに1人で来てるんだから軟派を待っているんじゃないの? しかも軟派の仕方がわざとらしくて、見ていられない。 【ただいま執筆中。少々お待ちください】 公開2日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、金曜にムビチケカードで確保。当日は15分くらい前に開場。ほとんどオヤジで、最初20人くらいて、若い男性は2人くらい、オバサン2人に若い女性1人という感じ。最終的には88席の半分くらい埋まっただろうか。これは厳しいかも。 気になった予告編は…… 四角の枠付き「グッドモーニングショー」は中井貴一が主演で、なんだかハリウッド映画にあったような設定が気になる。フジテレビか。監督・脚本は君塚良一。10/8公開。 枠付き「シン・ゴジラ」はまた同じ予告。セリフなし音楽のみ。見どころはここだけなのか。ちょっとイヤな予感。7/29公開。 枠付き「グランド・イリュージョン見破られたトリック」は、ヒット作の続編。予告のイリュージョンが一瞬だがスゴイ。見たい気にさせる。9/1公開。 マスクが左右に広がって、本編へ。 |